ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が、中国・新疆ウイグル自治区のウイグル族について「迫害されている」などと著書で言及したことが分かった。ロイター通信が24日、報じた。
中国外交部の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官はこれに対し「事実ではない」と反論したが、外交部公式サイトからはその部分が消されている。
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ロイター通信によると、フランシスコ教皇は著書のなかで「私はよく迫害されている人々のことを考える」として、ミャンマーの少数派のイスラム教徒・ロヒンギャとイラクのクルド民族少数派・ヤジド教徒、そしてウイグル族を挙げた。
ロイターによると、フランシスコ教皇がウイグル族について「迫害されている」と言及したのは初めてだという。
中国外交部の趙立堅報道官はこれに対し「ウイグル族に関する発言は事実ではない。新疆ウイグル自治区は歴史上最も発展している時期にあり、社会は繁栄のうえ安定し、各民族は生存権、発展権を享受し、法によって宗教信仰の自由を保障されている」と反論した。
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この発言は現地メディアによって報道されているが、外交部公式サイトでは該当部分が削除されている。公式サイトでは記者と報道官の一問一答が掲載されるが、一部の内容が削除されることがある。