パーキンソン病とは? みのもんたさん発症、週刊文春に明かす

マイケル・J・フォックスさんも闘病している神経系の疾患。体が動かしにくくなるなどの症状が出るという。
みのもんたさん=2013年
みのもんたさん=2013年
時事通信社

11月25日、みのもんたさんがパーキンソン病を患っていると週刊文春が報道した

パーキンソン病とは神経系の病気で、厚労省の指定難病にもなっている。アメリカの俳優マイケル・J・フォックスさんが罹患していることでも知られる。どんな病気なのか。

原因や症状は?

日本神経学会によると、1817年に振戦麻痺としてジェームズ・パーキンソンによって発表された神経変性疾患で、アルツハイマー病に次いで頻度の高い疾患という。患者は10万人あたり150人前後で、60歳を越えるとその罹患率が増加する。

パーキンソンスマイル.netによると、 パーキンソン病は、中脳の黒質にあるドパミン神経細胞がこわれて、作られるドパミン(ドーパミンとも言う)が減ることで発症する。

大脳皮質からの指令が筋肉に伝わることで体を動かすが、この指令を調整して体の動きをスムーズにしているのがドパミン。そのため、ドパミンが減ると体が動かしにくくなるなどの症状が出る。

ドパミン神経細胞は年齢とともに自然に減るが、パーキンソン病の患者は健康な人に比べてより速いスピードで減るという。

兵庫県難病情報センターによると、症状としては、震え、筋肉の緊張が強くなって手足の動きがぎこちなくなる、動作の開始に時間がかかって動作そのものも遅くなる、バランスを保持できなくなり転びやすくなるなどがある。

このほか、非運動障害として、立ちくらみや記憶障害などもあり、症状は身体全体に及ぶという。根本的に病気を治す治療はなく、症状を緩和するための治療が行われる。

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