周庭さんに禁錮10カ月判決。香港人団体は無実主張「集会の中止呼びかけていた」

3人は弁護士と相談するなどして、起訴された内容を認めていた。

2019年6月、「逃亡犯条例」改正案に反対するために警察本部を包囲したデモに加わり、デモ参加者を扇動したなどとして有罪とされ、収監されていた香港の民主活動家3人について、香港の裁判所は2日、周庭(アグネス・チョウ)さんに禁錮10カ月、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)さんに禁錮13.5カ月の量刑をそれぞれ言い渡した。RTHKなどが報じた。

23日、香港の裁判所で記者団の取材に応じる(右から)黄之鋒、林朗彦、周庭の3氏
23日、香港の裁判所で記者団の取材に応じる(右から)黄之鋒、林朗彦、周庭の3氏
時事通信社

香港の民主活動家・周庭さん、黄之鋒さん、それに林朗彦(アイバン・ラム)さんの3人は、2019年6月、当時の「逃亡犯条例」改正案に反対するために実施された、湾仔の警察本部を包囲するデモに参加し、デモ参加者を扇動した罪に問われていた。11月23日の公判では保釈の継続が認められず、収監されていた。

3人は弁護士と相談するなどして、起訴された内容を認めていた

2日は量刑が言い渡され、周庭さんは禁錮10カ月、黄之鋒さんは禁錮13.5カ月、林朗彦さんは禁錮7カ月だった。未許可のデモに参加するよう他人を扇動する罪は、最高で5年の刑期が言い渡される可能性があった。

在日香港人団体「香港の夜明け」は11月30日、衆議院議員会館で開かれた超党派の議員連盟の記者会見に参加し、「当時3人は確かに現場にいたが、集会を中止させるような言動が見られた。3人はリーダーでもなければ、他人を扇動する行為もなかった」として無実を主張していた。

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