「環境に配慮」した買い物って?トラウデン直美さんと考える「新・ていねいな暮らし」とSDGs

日々身に着ける衣服をどう選んでいますか?モデルのトラウデンさんや専門家と一緒に、ファッションからSDGsを考えます。
ハフライブ
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“「この商品は、環境に配慮して作られていますか?」とお店の人に尋ねてみよう”。

モデルのトラウデン直美さんが、2020年12月に政府主催のフォーラムで提案した内容が、ネット上で物議をかもしました。

呼びかけに賛同する声の一方で、「意識高すぎ」など揶揄の声、「そこまでいうなら自給自足をしろ」といった極端な声もSNS上で飛び交い、環境問題について対話することの難しさが浮き彫りになりました。

フォーラムで共有されたトラウデン直美さんの資料
フォーラムで共有されたトラウデン直美さんの資料
首相官邸の公式サイト

ネット上では、小売店などで忙しく働く人たちの「働き方」の問題なども同時に議論され、色々な社会課題が相互につながっていることも改めてわかりました。

実際、環境問題をめぐっては様々な論点があり、オープンに話し合うにはまだまだ難しい空気がある、と多くの人が感じているのではないでしょうか。

こうした複雑さやジレンマを解きほぐしていくにはどうすればいいのか?

ハフポスト日本版の生配信番組「ハフライブ」では、トラウデン直美さんらをゲストに迎え、「ファッション業界」を例にとりながら、①ビジネスの裏にある環境・人権問題の実態 ②一人ひとりが取り組めることは? などについて話し合います。

番組概要:

1月26日(火)夜9時〜

番組はこちらから⇒

Twitter(ハフポスト日本版公式アカウントのトップから)

https://twitter.com/i/broadcasts/1djGXqwVEXjJZ

YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=GR7xxb7R-qQ&feature=youtu.be

(番組は無料です。時間になったら自動的に番組がはじまります)

ファッション業界の「矛盾」を“多面的”に考える

シーズンごとの流行。大量に作られ、大量に消費され、大量に廃棄される衣服たちーー。ファッション業界は、世界の排水の20%と世界の二酸化炭素排出量の10%を生み出していると言われています

それでも、私たちは毎日、たくさんの衣服を身にまといます。

ファッションには、寒さや暑さから身を守るだけでなく、自分を表現し、エンパワーしてくれる側面がある。人間にとって大事な文化でもあります。

だからこそ、何気なく手に取る1枚の背景を知ること。身に着ける1枚を意思を持って選ぶことが大事なのではないでしょうか。

トラウデンさんとともに議論に参加するのは、2人の専門家です。

1人目は、気候危機の専門家である江守正多さん(国立環境研究所 地球環境研究センター 副センター長)。ファッション産業が地球温暖化に及ぼしている影響の深刻さや、環境問題について対話することの難しさなどについて話を聞きます。

もう1人のゲストは、ファッションブランドのサプライチェーンの監査やコンサルティングを行っている青沼愛さん(鎌倉サステナビリティ研究所 代表理事)です。

衣服を作る工場で児童労働や強制労働はないか?生産や流通の過程で環境負荷がどの程度かかっているか? 企業が今まさに求められている、サプライチェーン全体における環境や人権への配慮についてアドバイスなどもしています。

2020年3月1日にパリで開催されたファッションウィーク
2020年3月1日にパリで開催されたファッションウィーク
Gonzalo Fuentes / Reuters

ナイキの不買運動と「ラナ・プラザ」崩落事件

実は、ファッション業界のターニングポイントになった2つの大きな出来事があります。

1つ目は、1997年のナイキの不買運動です。東南アジアの工場における児童労働や強制労働が問題視され、不買運動へと発展。ナイキは世界市場で売り上げを大きく失いました。

2つ目は、2013年に発生したバングラデシュの「ラナ・プラザ」の崩落事故。5つの縫製工場が入っていたビルが倒壊し、1100人を超す死者が出る大惨事となりました。こうした歴史を見ていくと、「SDGs」12番目のゴールでもある『つくる責任、つかう責任』が、8番目のゴール「働きがいも経済成長も」の達成に直結しているとわかります。

それは貧困やジェンダー不平等と切っても切り離せません。当然、洋服作りが地球環境に及ぼす影響を考えれば、気候変動や水の問題、海や陸の豊かさを求めるゴールも同時に目指すべき課題であるとわかります。

いくつもの課題が複雑に絡み合う中、企業や個人は一体何からはじめることができるのか、それぞれの立場から話し合ってみます。

1100人以上の死者がでたバングラデシュの「ラナ・プラザの悲劇」
1100人以上の死者がでたバングラデシュの「ラナ・プラザの悲劇」
Andrew Biraj / Reuters

「新・ていねいな暮らし」って? ご意見をお寄せください

環境問題やSDGsについて発信しながら、「洋服を見せて買ってもらう」というモデルの仕事をするトラウデンさん。長らくジレンマを抱えてきたといいますが、「一つ一つていねいに選ぶことが大事。本当にいいと思うもの以外は『買わない』というのも一つの選択肢」と語ります。

店員さんと会話をしてみたり、公式サイトで調べてみること。洋服のタグを見て、生産現場を想像してみること。

1人では完結しないかもしれない、だからこそみんなで取り組む「新・ていねいな暮らし」。一緒に考えてみませんか。

皆さんのご意見や番組へのご要望、感想をハッシュタグ「#ハフライブ」で募集しています。ぜひ色々なご提案をお待ちしています。

番組概要:

1月26日(火)夜9時〜

番組はこちらから

Twitter(ハフポスト日本版公式アカウントのトップから)

https://twitter.com/i/broadcasts/1djGXqwVEXjJZ

YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=GR7xxb7R-qQ&feature=youtu.be

(番組は無料です。時間になったら自動的に番組がはじまります)

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