映画秘宝、「恫喝」DM騒動の編集長の辞任・退社を発表

一般の個人に向けてTwitterで「恫喝的発言」を含むダイレクトメールを送付していたことが問題になっていた。
「映画秘宝」公式Twitterのトップ画面
「映画秘宝」公式Twitterのトップ画面
「映画秘宝」公式Twitter

映画雑誌「映画秘宝」の編集長を務めていた岩田和明氏が、一般の個人に向けてTwitterで「恫喝的発言」を含むダイレクトメール(DM)を送付していた問題で、同誌の編集作業を行う合同会社オフィス秘宝は2月2日、岩田氏の編集長辞任及び退社を発表した。

岩田氏より「編集長を辞任するとともに、合同会社オフィス秘宝を退社したい旨」の申し出があり、同社はそれを受理したという。

「現在、映画秘宝編集部では今回の事件の究明にむけて努力を続けております。また、今後同種の事件が起こらぬよう、SNSの使用、個人情報などに関し、厳重に取り扱い、再発防止に取り組みます」とコメントしている。

何が起こったのか?

「映画秘宝」の公式Twitterによる説明によると、事の発端は岩田氏が出演した1月5日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の韓国映画の特集に関し、今回被害を受けた女性のツイートに「女性ゲストが不在である件、及びホモソーシャル的な映画秘宝文化についての苦言が記されていた」ことだった。

岩田氏は17日、この被害を受けた女性に対し、公式Twitterのアカウントで「恫喝的発言」を含むダイレクトメール(DM)を送付したことが明らかになり、問題になっていた。

これを受け、1月26日、「映画秘宝」編集部の公式Twitterは「『映画秘宝』編集長・岩田によるダイレクトメッセージによる恫喝に関するご説明」と題した謝罪文を掲載した。

また同誌の発行元である双葉社も公式サイトで謝罪文を発表

この問題をめぐっては、岩田氏が被害者に直接電話連絡したことも問題視されている。

双葉社は、「当該事案についての個人情報を含めた情報共有の過程においても、その取扱いについて弊社としても慎重さを欠いた対応となってしまいました」と認めた上でお詫び。「本件についての責任は弊社及び合同会社オフィス秘宝にあり、当該個人の方に対してのネット上等の誹謗中傷の行為については厳に慎んでいただきますよう心よりお願い申し上げます」と呼びかけていた。

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