Netflix、韓国作品に520億円の大規模投資。ヒット作続き、制作強化へ

『愛の不時着』やBLACKPINKのドキュメンタリーなど、韓国発の映画・ドラマに全世界が注目。
Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデント(韓国、東南アジア、オセアニア圏)のキム・ミニョン氏
Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデント(韓国、東南アジア、オセアニア圏)のキム・ミニョン氏
Netflix提供

世界最大級の動画配信サービスNetflixは2021年、韓国発の作品におよそ520億円を投資すると、2月25日にオンラインイベント「See What’s Next Korea 2021」で発表した。

『愛の不時着』『梨泰院クラス』『キングダム』『BLACKPINK~ライトアップ・ザ・スカイ~』など世界的な人気を誇る韓国発のオリジナル作品を発表してきたNetflix。韓国でのNetflix有料会員は380万世帯(202012月時点)で、Varietyによると、これは韓国の全世帯の約20%に相当する。

同社の共同CEOでコンテンツ責任者のテッド・サランドス氏によると、Netflixは韓国でサービスが開始した2016年から2020年の間で、累計約730億円を投資し、約80本の作品を全世界に配信してきた。

サランドス氏は、「今では韓国作品がグローバルエンターテインメントのトレンドとして定着していることを実感している」とし、今後より大規模な予算をかけ、作品作りに注力することを明らかにした。

『Moral Sense』のパク・ヒョンジン監督、 『Carter』のチョン・ビョンギル監督
『Moral Sense』のパク・ヒョンジン監督、 『Carter』のチョン・ビョンギル監督
Netflix提供

同社のコンテンツ部門バイス・プレジデント(韓国、東南アジア、オセアニア圏)のキム・ミニョン氏は、「Netflixが韓国でサービスを開始する以前から、韓国のコンテンツは世界レベルに位置づけられていた」と自信を見せた。

「Netflixの役割は、自由度の高いクリエイティブな環境で作られた韓国作品の特別な魅力を、時差や言語の制約を越えて、より多くの国のメンバーに、より手軽に楽しんでもらえるのを後押しをすること」だとし、今後は、アクションやスリラー、SF、スタンドアップコメディ、シットコム(シチュエーション・コメディ)など、様々なジャンルを網羅していく考えを示した。

Netflixは2021年初頭に、韓国・ソウル近郊に2つのプロダクション施設を設立し、より国内での作品作りを強化する動きを見せていた。

またイベントでは新たに、オリジナル映画としてチョン・ビョンギル監督によるワンシーン・ワンカットのアクション映画『Carter(英題)』と、パク・ヒョンジン監督のロマンチック・コメディ映画『Moral Sense(英題)』の制作も発表された。

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