「中央下」で喋るエリザベス女王に反響。ウェブ会議に上座・下座は存在する?

「Zoom」が2020年9月1日に参加者の表示場所を入れ替える機能を実装した際にも、ネットで「上座・下座を設定する機能」との指摘があがった。

イギリスのエリザベス女王が新型コロナウイルスのワクチンを接種した感想を述べる動画に、日本のネットユーザーの間で変わった反響が起きている。

ワクチンに関することではなく、女性がウェブ会議システム上に表示された「位置」が注目されているのだ。

動画はイギリス王室の公式Twitterが2月26日に公開した。女王はイギリス全土のワクチン接種を統括する保健当局の担当者とウェブ会議システムを通じて対話し、「全く痛みはなかった」などと感想を話したうえ、「簡単に受けられることに驚いた人たちから、多くの手紙が届いている」などと明かした。

一方で日本のTwitterでは女王が表示される位置に注目が集まった。新型コロナウイルスの感染拡大以降、ウェブ会議が一般化してきたが、日本ではネットなどで「立場の高い人を左上の上座に置くべき」などとする“マナー”が論じられるようになった。

これに対し女王の位置は5人のスピーカーが上下に並ぶ中の「中央下」で、Twitterユーザーからは「やはり欧米はいい」「こだわりがないのが普通になっていいと思う」などといった感想が寄せられた。

朝日新聞デジタルによると、ウェブ会議システム「Zoom」が2020年9月1日に参加者の表示場所を入れ替える機能を実装した際にも、ネットで「上座・下座を設定する機能」との指摘があがった。しかし、これは実際には司会進行役などを固定するのが狙いだったという。

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