イギリスで80頭分の「ワニの頭」が家から押収される。不法輸入で世界中のマニアに販売か【画像】

警察としても珍しい押収例。世界中にいるマニアやバイヤーに販売していたとみられる。
押収されたワニの頭の写真
押収されたワニの頭の写真
West Midlands Policeの公式サイト

1列に並んだ姿は衝撃的だ。そして、悲しくもなる。

イギリスのウェスト・ミッドランズ警察署が2月26日、公式Twitterで「ある家から80頭分のワニの頭を押収した」と発表し、写真とともに掲載した

写真を見ると、ワニの頭部が口を開いた状態でいくつも並んでいるのが分かる。鋭い牙も付いたままだ。警察署は、「こうした押収はめずらしい」とツイートしている。

ウェスト・ミッドランズ警察署の発表によると、80頭分のワニの頭が見つかったのは北バーミンガムにある44歳の男の家だった。

家主のこの男は、ワニの頭を不法に輸入してECサイトの「eBay」を介し、世界中にいるマニアやバイヤーに販売。大きな利益を得ていたとみられる。

男は、野生動物犯罪の取り締まりに取り組むイギリスで2018年に定められた、絶滅危惧種取引管理法に違反する疑いがあるという。

同署に寄せられた情報を元に、国家野生生物犯罪部(NWCU)の協力を得て合同で警察が捜査に乗り出していた。

皮製品などに使われているワニだが、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関しては、ワシントン条約で国際的な輸出入が制限されている。

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