ビル・ゲイツ氏「iPhoneよりAndroidが好き」と明す。その理由とは?

かつてゲイツ氏は「MSがAndroidの市場を取れなかったことが最大の過ちだった」と振り返っていたことがあります。
China News Service via Getty Images
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米マイクロソフトが自社のモバイルOSであるWindows Mobileのサポートを終了してから1年以上が経ちます。そのさいにはiOSやAndroidに乗り換えを推奨していました

ではiOSとAndroid、どちらのモバイルOSを好んでいるのか。MS公式見解ではありませんが、同社の共同創業者ビル・ゲイツ氏が「Androidの方が好きだ」と明かし、その理由を説明しています。

ゲイツ氏はCNBCとThe New York Timesのジャーナリストでアンドリュー・ロス・ソーキン氏の主催するインタビューに参加し、様々な質問に答えました。その場が招待制チャットサービスClubhouseだったしだいです。

そこでソーキン氏はゲイツ氏に「iPhoneを定期的に使っているのか、AndroidよりもiOSを好むかどうか」と尋ねました。現在のClubhouseアプリがiOS・iPadOS版しか提供されていないことを考えると、これは当然の質問と言えます。

これにゲイツ氏は「私は実際はAndroidスマートフォンを使っています」「わたしは全てを追いかけたいので、たびたびiPhoneを使ってはいますが、ふだん持ち歩くのはAndroidです」と答えています。

さらにソーキン氏が「Android対アップル。これは宗教的なことですか?」と尋ねると、ゲイツ氏は次のように述べています。

Androidメーカーの中には、MSのソフトウェアをプリインストールしているところもあります(中略)彼らは、ソフトウェアとOSがどのように連携するかについて、より柔軟に対応できます。だから、私はそれに慣れてしまった。私の友人の多くはiPhoneを持っているので、宗教ではありません

その場には、Clubhouse共同創業者ポール・デイヴィソンも同席していました。デイヴィソン氏はゲイツ氏とソーキン氏に、Android版アプリは同社が現在取り組んでいる「トップ機能」であり、とても興奮していると語っています。

かつてゲイツ氏は「MSがAndroidの市場を取れなかったことが最大の過ちだった」と振り返っていたことがあります。2000年〜2014年(モバイルOS的にはWindows Mobile〜Windows Phone)にMSのCEOを務めたスティーブ・バルマー氏は「iPhoneは高すぎて売れるわけがない」と軽視したことを後悔していましたが、ゲイツ氏も後継者のしくじりを複雑な思いで見守っていたのかもしれません。

ともあれ、ゲイツ氏がAndroidを愛用していると判明したことが、Android版Clubhouseアプリのリリースを早める可能性もありそうです。


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