行き先は秘密です。
オーストラリアのカンタス航空は3月3日、参加者に行き先を知らせない「ミステリーフライト」ツアーを国内線で催行すると発表した。
ミステリーフライトは、参加者が指定された空港に集まり、行き先を告げられないまま用意されたフライトに搭乗するというもの。
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3〜5月で全3回の催行。開催月に応じてシドニー、ブリスベン、メルボルン発で、行き先は大都市を除く、2時間以内の場所という。コロナ禍で国外への渡航が制限されているため、目的地は国内となる。
フライト中、観光スポットや景色が楽しめるような低空飛行も試みる。
フライトに加えて現地でのツアーなども含まれており、同社は「乗客に必要なのは、予約して空港にくるだけ」と説明している。
値段はエコノミー席で737豪ドル(約6万4600円)、ビジネス席で1579豪ドル(約13万800円)。
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カンタス航空の担当者は「オーストラリアの人たちに思い出に残る経験を提供し、国内旅行を促進する機会です」とコメントしている。
カンタス航空は1990年代にも、ミステリーフライトを催行したことがあった。
コロナ禍で大打撃を受ける航空・観光業界で、カンタス航空はさまざまな取り組みを試みている。
国内往来が制限されていた時期には、飛行機を降りずに数時間の遊覧や景色を楽しむ「フライト・トゥ・ノーウェア(Flight to Nowhere)」を催行し、人気を呼んでいたという。