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2021年06月10日 12時23分 JST

熊本県・水上村長が「パワハラ」か 休職した職員が提訴へ 50人規模の村役場で過去約3年間に7人退職

提訴する予定の男性は、パワハラによりうつ病を発症し、現在まで約1年間の休業を余儀なくされたと訴えている。

朝日新聞社
パワハラ疑惑に関する報道陣の質問に答えず歩く中嶽弘継村長=2021年6月9日午前11時30分、熊本県水上村岩野、村上伸一撮影

熊本・水上村長が「パワハラ」か 休職した職員が提訴へ

 熊本県水上村の村議会本会議で9日、中嶽弘継村長が部下にパワーハラスメント(パワハラ)をしたとの疑惑が取り上げられた。事実確認を求める議員の質問に対し、中嶽村長は弁護士からの指示を理由に答えなかった。

 疑惑は先週以降、RKK熊本放送などの民放が報道。部下である村の男性職員(53)がパワハラを受けたと主張しており、損害賠償を求めて熊本地裁へ10日に提訴する予定だ。男性はパワハラによりうつ病を発症し、現在まで約1年間の休業を余儀なくされたと訴えている。

 最初に報道が出た翌5日、中嶽村長は「パワハラを行ったという認識はない。私の方に誤解を招く言動があれば、改めるにやぶさかではない」などと疑惑を否定する文書を地元報道機関に送っている。

 9日の本会議では、これまで村長による他のパワハラ疑惑を追及してきた小野頼年議員が緊急の一般質問を求め、賛成多数で認められた。小野議員は男性職員が訴えるパワハラの事実確認を求めたが、中嶽村長は「(裁判で争うことになるので)弁護士から発言をすべて控えてくれと言われた」と答えるにとどめた。

 小野議員は、村長のもとで村職員の退職者が多い実態も指摘した。村総務課によると、職員約50人規模の村役場で過去約3年間に20代、30代の職員計7人が辞めた。ただ、「転職や家庭の事情などいずれも自己都合退職で、パワハラが理由ではない」と説明している。小野議員は記者団に「第三者を入れた調査委員会でなければ、職員は本音を言えない」と述べ、村の対応を批判した。(村上伸一)

(朝日新聞デジタル 2021年06月10日 08時48分)

 

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