最高気温42度、灼熱の中で捨てられた子ネコ。救出したのはハスキー犬だった【画像集・動画】

気温40度を超える日もあるアリゾナ州。ハスキー犬のコーダは、動物保護施設の外に置かれていた黒いビニール袋に気付き、飼い主を引っ張りました。

アメリカ合衆国アリゾナ州のファウンテン・ヒルズの動物保護施設の外で6月26日、黒ネコが、ビニール袋に包まれたクーラーボックスの中に捨てられているのが発見されました。

助けたのは、散歩で偶然通りかかったハスキー犬でした。動物保護施設のFacebookが、発見当時とみられる写真を投稿しました。

飼い主の女性が、ハスキー犬の「コーダ」と散歩している時、コーダは、施設の外に置かれていた黒いビニール袋に気付き、飼い主を引っ張りました。

その中に入っていたのは、小さな子ネコ。写真では、ネコが赤いバッグから顔を少しだし、目を大きく見開いています。

子ネコはその後病院に連れていかれ、治療を受けました。

アリゾナは連日気温40度前後の暑さが続いていますが、子ネコは数時間はそこに放置されていた可能性があるそう。AccuWeatherによると、子ネコが捨てられた日のファウンテン・ヒルズの最高気温は42度だった。

Peopleによると、施設の広報担当者は「アリゾナのこの暑さで外に放置されていたため、ビニール袋の中は涼しくなかったはずです」と話しました。

ネコは「ジュリアン」という名前がつけられました。デンマークの文化では、「ジュリアン」という名前は「大胆不敵」を意味すると施設は説明しています。

施設はFacebookで、ジュリアンを助けてくれたコーダとその飼い主に感謝の言葉を述べ、そして動物遺棄について、マリコパ郡保安官事務所に捜査を依頼していることを明かしました。

「ジュリアンはどれだけ長く見捨てられていたでしょう。そしてもしコーダに見つけられなかったら、どれだけ生きられたでしょうか」

現地メディアArizona’s Familyの取材に広報担当は、「動物には声がありません。どんなことが起こっているか、人間に伝えることはできないのです」とし、「動物を危険にさらしてはいけない」と訴えました。

この施設で、動物が遺棄されるのは2021年に入って3回目。施設では動物たちを助ける寄付も受け付けています。

ジュリアンは、近いうちに里親を募集する予定です。治療を受け回復したジュリアンの姿は、施設が公開した動画で見ることができます。

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