『五輪』か『オリンピック』含むツイート、5〜6割がネガティブ。総投稿数は1年で5100万

ポジティブな投稿は3割前後で推移。Twitterのセンチメント分析の結果は?
オリンピックとTwitter
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Huffpost Japan / Reuters

開幕を目前に控えたオリンピックの話題がSNS上でも絶えない。ここ1年の大会に関連したツイートの数に、そのことが表れている。

Twitter Japanは、「五輪」または「オリンピック」を含むツイートが、2020年7月1日〜2021年6月30日の1年間で約5100万件だったと発表。そのうち、ポジティブな投稿が3割前後、ネガティブな投稿が5割以上だったと明かした。

Twitter社はツイートのセンチメント分析で、「五輪」または「オリンピック」を含む投稿を「ポジティブ(肯定的)」「ネガティブ(否定的)」「ニュートラル(中立的)」の3つに分類。それぞれの割合を月ごとに出した。

その結果、「ネガティヴ」投稿が全ての月で50%を超え、最も多かった月は67%だった。「ポジティブ」投稿は最も多い月で37%、最も低い月は23%だった。「ニュートラル」投稿は10数%を推移していた。

ポジティブよりもネガティブな意見の方がはっきりと表明されるという傾向も相まってか、否定的な投稿の方が目立つ結果となった。

センチメント分析によると、2019年末と2020年頭はポジティブな投稿の割合が上回ったが、それ以降は逆転。Twitterの担当者は「ポジディブは2020年1月まで4、5割だったが、現在はその状況に戻っていない」と説明する。このセンチメント動向は、新型コロナが感染拡大し始めた時期とほぼ一致する。

コロナ禍以降、開催反対や是非を問う社会の声の高まっていることが、投稿内容のセンチメント分析結果の推移からも読み取ることができる。

Twitter Japanはまた、前回リオオリンピックの期間中、「#Rio2016」についてのツイートが全世界で1億8700万件だったと説明。

さらに、2019年日本で開催されたラグビーワールドカップにおけるツイート数の推移も紹介した。

開幕前と比べて、開幕後は「ラグビー」を含むツイートが約40倍に増えたという。日本が決勝トーナメントを進出を決めたスコットランド戦の日だけで、100万近くツイートされ、開幕前の70倍以上だったと明かした。

オリンピックの場合はネガティブな話題が続いたこともあり、開幕前から大きな注目が集まっているが、「五輪」「オリンピック」を含むツイートは、開幕後さらに増える可能性が見込まれる。

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