【台風16号】非常に強い勢力にまで発達し北上する予想 動向に注意

進路次第で日本への影響が大きくなるおそれがあるため、今後の情報に注意してください。
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昨夜発生した台風16号(ミンドゥル)は、9月24日(金)6時現在、マリアナ諸島を西北西に進んでいます。

このあとは海水温の高い海域進むため、非常に強い勢力にまで発達して来週中頃には日本の南に北上してくる予想です。進路次第で日本への影響が大きくなるおそれがあるため、今後の情報に注意してください。

▼台風16号 9月24日(金)6時
中心位置 マリアナ諸島
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西北西 15 km/h
中心気圧 998 hPa
最大風速 20 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 30 m/s
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日本の南に北上か その後の進路は不確実

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台風16号は海面水温が高い海域を進むこと、地上付近と上空の風向きが発達しやすい条件となっているとから、非常に強い台風にまで発達する予想です。気象庁の予報では、5日後の29日(水)3時には日本の南に、中心気圧は925hPa、中心付近の最大風速は50m/sで、暴風域を伴い北上してくる見込みです。

台風16号は太平洋高気圧の縁に沿って移動する予想ですが、高気圧の勢力次第で進路が東西に変化するため、とりうる進路にはかなりの幅があります。

世界各国の気象シミュレーションモデルを比較すると、台風16号は日本の南へ北上したあと、進路を北東に変えて日本の東へ進む予測するシミュレーション結果が多い状況です。

ただ、西寄りの進路をとるシミュレーション結果もあり、まだ不確実性が高い状況と言えます。進路次第では本州方面に大きな影響を及ぼすことも考えられるため、今後の情報に注意してください。
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台風の暴風域に入る確率

5日先までに台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
大東島地方 8 %
奄美地方 4 %
沖縄本島地方 3 %
東京都 2 %
宮崎県 1 %
鹿児島県(奄美地方除く) 1 %
宮古島地方 1 %
八重山地方 1 %
※東京都は小笠原諸島、伊豆諸島を含む

今月4つめの台風発生

平年の台風発生数
平年の台風発生数
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昨日23日(木)に台風15号、16号と相次いで発生し、台風の発生は今年9月に入り4つとなりました。9月の台風発生数の平年値は5.0個なので、ペースとしては標準的です。

ただ、9月は徐々に太平洋高気圧の勢力が弱まることで、台風が発生したときの進路が日本列島にかかりやすくなります。

統計では、1年の中で台風の発生が最も多いのは8月ですが、日本への上陸が最も多いのは9月となっています。秋の台風は油断がで来ませんので、しっかり台風への備えを行うようにしてください。
>>気圧変化・頭痛対策の参考に<天気痛予報>

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風16号の名前「ミンドゥル(Mindulle)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、「たんぽぽ」を意味する言葉からとられています。

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