岸田文雄内閣の女性閣僚は3人。菅内閣より1人増でも、比率15%はG7で最低水準。世界平均を下回る

菅義偉内閣より1人増え、3人の女性閣僚が登用されたが、依然として低い水準だ。
(左から)野田聖子氏、堀内詔子氏、牧島かれん氏
(左から)野田聖子氏、堀内詔子氏、牧島かれん氏
時事通信社

岸田文雄氏が第100代首相に選ばれ、10月4日、官房長官に就任する松野博一氏(59)が閣僚名簿を発表した。

20の閣僚ポストのうち、女性は少子化担当に野田聖子氏(61)、ワクチン担当に堀内詔子氏(55)、デジタル担当に牧島かれん氏(44)の3人。牧島氏は岸田内閣で最年少の閣僚となる。2020年9月に発足した菅義偉内閣では上川陽子氏と橋本聖子氏の2人だけだった。

閣僚に占める女性の割合は10.0%(菅義偉内閣)から15.0%へと増加したが、世界的にみると依然として低い水準だ。

列国議会同盟(IPU)とUN Womenの2021年1月1日時点のまとめによると、女性閣僚の割合が50%以上なのは13ヵ国。世界全体では、閣僚ポストに就く女性の割合は21.9%で、前年の21.3%よりも微増した一方、全体的に増加したにもかかわらず、女性大臣がいない国の数は2020年の9か国から12か国に増加した

この調査では、女性閣僚の割合は日本はG7の中で最も低かった。

8位 カナダ 51.4%

9位 フランス 50.0%

16位 アメリカ 46.2%

25位 ドイツ 40.0%

36位 イタリア 36.4%

79位 イギリス 23.8%

151位 日本 10.0%

仮にこの調査結果に岸田内閣の女性閣僚の比率(15.0%)を当てはめると、マルタ、東ティモールと同水準の124位。依然としてG7の中でも最低水準のままだ。

岸田氏は第100代首相に選出されたものの、これまで日本に女性首相は誕生したことがない。

UN Womenが2021年3月10日に発表したプレスリリースによると、女性が国のリーダーに就いているのは22カ国ある。

注目記事