菅義偉氏が最後の「首相談話」。何を語った?ネット上では「自画自賛」と厳しい声も

菅首相が内閣総辞職で談話を発表。これまでの実績を強調しました。
内閣を総辞職し、花束を手渡される菅義偉首相(手前右)=2021年10月4日、東京・永田町
内閣を総辞職し、花束を手渡される菅義偉首相(手前右)=2021年10月4日、東京・永田町
時事通信社

菅義偉首相は10月4日、内閣総辞職にあたって首相談話を出した。最優先の新型コロナウイルスとの戦いについて、緊急事態宣言などを9月末で解除できたと説明し、「安心とにぎわいのある日常に向けた大きな一歩を踏み出せたのではないか」と言及。この1年間を振り返り、「国民が安心と希望を持てる未来のために、道筋を示すことができたのではないかと思う」と総括した。

ネット上では、新型コロナなどの国難と向き合ったことに「本当にお疲れ様でした」と労いの声が上がる一方で、「1年余りの実績(?)を自画自賛してなんになんのよ?」「答弁力の無さの割に自画自賛ばかりしてたイメージ」と厳しい意見もみられた。

菅氏は談話で、2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」への取り組みや、行政オンライン化に必要な施策の立案などを担うデジタル庁の設置、携帯電話料金の引き下げなどの成果を挙げた上で、東京五輪・パラリンピックに関して「開催国としての責任を果たし、やり遂げることができた」と振り返った。

ちなみに、安倍晋三氏が内閣総辞職に伴って2020年9月16日に出した談話は、20年近く続いたデフレに「三本の矢」で挑んだことなどを強調。菅氏の談話の半分ほどの分量だった。

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