大豆ミートの開発会社、KDDIから資金調達。存在感高まるフードテックベンチャー

植物肉の市場規模は今後も拡大する見通しで、注目度が高まっています。
DAIZが開発・生産する植物肉「ミラクルミート」
DAIZが開発・生産する植物肉「ミラクルミート」
DAIZ提供

大豆由来の植物肉の開発・生産を手がける「DAIZ(ダイズ)」(熊本市)は10月13日、KDDIから資金を調達したと発表した。DAIZは「持続可能な食料供給や温室効果ガスの低減といった社会課題の解決に貢献していきたい」としている。

DAIZは2015年設立のフードテックベンチャー。丸大豆を原料に使用した植物肉「ミラクルミート」を開発・生産している。KDDIの分を含めて調達した資金は総額38.5億円。5日には丸井グループとの資本業務提携を発表したばかりで、その存在感が高まっている。

植物肉は、家畜による二酸化炭素やメタンの排出を減らせるため、環境に優しい食品として注目されている。スイスの金融大手UBSは2018年に約5000億円だった植物肉の世界市場が、30年には9兆円を超えると見込む

DAIZの井出剛社長は「KDDIのレシピ関連サービスや子育て世代の女性向けメディアなど多様なサービスとの連携を視野に、新たな消費者との接点を増やしていくことでミラクルミートの認知拡大と販路拡大を目指していく」と話している。

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