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2021年10月22日 11時40分 JST

『大下容子ワイド!スクランブル』の不適切演出。何が起きていたのか?司会アナの謝罪を疑問視する声も

半年以上の間、「視聴者からの質問にお答えするコーナー」でスタッフが作った想定質問が“2割”使われていたという。

テレビ朝日公式サイトより
「大下容子ワイド!スクランブル」

テレビ朝日が放送する『大下容子ワイド!スクランブル』で半年以上にわたって「不適切な演出」が行われていた問題。同番組は公式サイトで経緯について説明し、司会を務める大下容子アナウンサーが10月21日の番組内で謝罪した。

長い歴史を持つ報道情報番組で何が起きていたのか、改めて振り返る。

視聴者からの質問コーナーで使用されていたのは...

番組側の説明によると、不適切な演出があったのは同番組の第2部。

月曜日から木曜日の番組終了間際に2分ほど放送する「視聴者からの質問にお答えするコーナー」で、2021年3月以降、「事前に番組側が用意した質問を視聴者からの質問として放送されていた例」が見つかったという。

質問を用意していたのは、番組のチーフディレクターである社外のスタッフで、チーフディレクターの話によると「放送に向けた準備のため、それまでに寄せられた意見や質問を踏まえて放送前に想定質問案を作っていた」が、今年3月以降は想定質問がそのまま放送に使われていたという。

チーフディレクターは「視聴者からの質問や意見には日々、放送終わりに目を通しており、過去に読んだ質問や意見も踏まえて視聴者が聞きたいこととニュアンスが同じであれば、自分が事前に用意した想定質問を使っても問題ないと思っていた」などと説明したという。

番組側は「これまで放送した質問のうち約2割が想定質問でした」と明かしている。

テレビ朝日公式サイトより
不適切な演出について

なぜ半年以上の間、不適切な演出を発見できなかったのか

想定質問が使用されていたという時期からはすでに半年以上が経過している。なぜこの間、不適切な演出が発見することがなかったのか。番組側はこのように説明している。

この番組はテレビ朝日映像に制作を委託していますが、チーフディレクターがこのコーナーを取り仕切る立場であったため、この間、不適切な演出は発見できませんでした。テレビ朝日のチーフプロデューサー、プロデューサーも不適切演出を把握できていませんでした。

今後視聴者からの質問に答えるコーナーは休止し、制作体制の問題点を徹底的に検証いたします。さらに、テレビ朝日とテレビ朝日映像はそれぞれの社内規定に従い、関係者を厳正に処分いたします。

このように、制作会社への委託について言及した上で、テレビ朝日の社員も把握できていなかったと説明した。

番組側は「番組への信頼を大きく損ねる許されない事案であり、視聴者並びに関係者の皆様に深くお詫びいたします。再発防止を徹底し、信頼回復に努めてまいります」と謝罪している。

大下容子アナウンサーが謝罪する事態に

番組の司会を務める大下容子アナウンサーと佐々木亮太アナウンサーは、21日の放送の中でこの件について謝罪した。

大下アナが「この時間に視聴者の皆様から番組にお寄せいただいた質問をご紹介してまいりました。その質問内容を番組スタッフがあらかじめ用意し、視聴者の皆様からの質問であるかのように放送していたケースがありました。本当に申し訳ございませんでした」と述べたあと、佐々木アナが経緯を説明した。

その後、大下アナは「番組を信頼してご覧いただいている視聴者の皆様に大変申し訳ない思いでいっぱいです。二度とこのようなことが起きないように再発防止を徹底いたします。失ってしまった皆様からの信頼を取り戻すべく、1日1日の放送をより真摯(しんし)に行ってまいります。今回は誠に申し訳ございませんでした」と改めて謝罪した。

これに対しネット上では、大下アナを擁護する声もみられた。「大下アナではなく、スタッフが謝罪すべきでは」と疑問視する意見も上がっていた。

大下アナはアナウンサーでありながら、2020年から同局で「役員待遇」となっていて、局を代表する立場となっている。