香川照之さん、「他の人のことは考えないで」。若者に投票を呼びかける独特な言葉に反響【衆院選2021】

若者が一票を投じても変わらない?→「それは違う」と言い切った香川照之さん。「熱い呼びかけが心に響いた」と反響を呼んだ言葉、全文を紹介します。
TBS『THE TIME,』。香川照之さんは金曜司会を務める
TBS『THE TIME,』。香川照之さんは金曜司会を務める
TBS『THE TIME,』公式サイトより

俳優の香川照之さんが10月29日、自身が金曜司会を務める『THE TIME,』に出演し、31日に投開票が行われる第49回衆議院議員選挙に投票に行くよう呼びかけた。

香川さんの率直な言葉に、視聴者からは反響が寄せられている。

選挙についての話題を切り出す

反響があったのは午前6時の挨拶だった。

香川さんは「おはようございます。時刻は午前6時を回りました。『THE TIME,』の金曜日を担当致します、香川照之です」と名乗ると、「さて、明後日10月31日、日曜日、国政選挙が行われます」と選挙の話題を切り出した。

「私たちはこの1年間、大変な事態に非常に苦しい思いをして参りました。そんな思いをもうしない為にも、国を動かす衆議院議員を私たちの手で選ばなければなりません」と訴えた。

「他の人のことは考えないでください」

続けて香川さんは、「しかし一方で、若者たちの中にはこの一票を投じても、それだけでは大勢に影響はないのではないかと思う方々もいるかもしれません」と若者の政治への関心の薄さに言及し、「それ(その考え)は違います」として、自身の考えを次のように述べた。

「他の人のことは考えないでください。あなた自身が投票に行くことだけを考えてください。他の人は関係ありません。もしあなたが投票に行くんだ、選挙に行くんだということを決断すれば、そして、そのあなたが10人いれば10票になります。1億人のあなたがいれば、それは1億票になるからです。特に20代以下、30代の若い方々にもう一度言います。明後日は投票に行きましょう。きっと、晴々しい気持ちの日曜日になるはずです」

香川さんは、30代以下の若い世代に向けて特に念を押していた。

Twitterでは「香川さんいいこと言った」「納得しました」「熱い呼びかけが心に響きました」などと様々な反響が広がった。

国政選挙の年代別の投票率を見ると、前回2017年の第48回衆議院議員選挙では20代の投票率が33.85%と世代間の中で最も低く、10代は40.49%、30代が44.75%だった。

著名人の「自ら」の意思による発信目立つ

いよいよ間近に迫る投票日。今回の選挙に向けては、著名人の自らの意思や有志による投票への呼びかけが目立つ。

10月16日には、「VOICE PROJECT 投票はあなたの声」とするYouTubeチャンネルを通じて、多くの芸能人が投票を呼びかけた

この動画には俳優の小栗旬さんや菅田将暉さん、橋本環奈さん、二階堂ふみさん、ローラさんなど多くの人気芸能人が出演した。政府や国主導の広告キャンペーンとは異なり、政党や企業に関わりのない自主制作という点も真新しい。

動画に出演していたうちの1人である俳優の橋本環奈さんは10月26日、自身のTwitterで、期日前投票に行ったことを報告していた

これまではいわゆる“タブー”とされてきた芸能人などの政治的メッセージの発信。今回の香川さんは、自らが担当する朝の情報番組で話題に切り込んだ。潮目が変わりつつある。

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