間一髪のパイロット救出劇。線路に不時着した飛行機に、列車が突っ込む衝撃の瞬間【動画】

「ゴー、ゴー、ゴー!」動画からは緊迫した状況が伝わってくる。救出した警察官は「とても現実とは思えない」と振り返った。
不時着した小型飛行機と、それに衝突する寸前の列車
不時着した小型飛行機と、それに衝突する寸前の列車
ロサンゼルス市警察のTwitterより

「ゴー!ゴー!ゴー、ゴー、ゴー!」

ロサンゼルス市警察がTwitterに投稿した1本の動画からは、緊迫した状況が伝わってくる。

線路の上に不時着した小型の飛行機。乗っていた男性のパイロットを複数人の警察官が引きずり出し機体から離した数秒後、警笛を響かせながら列車が機体に衝突した。飛行機は残骸となって、吹き飛ばされた。

※以下の動画は、事故の瞬間や流血の様子を映しています。閲覧の際はご注意ください。

現地時間1月9日、アメリカ・ロサンゼルスのフットヒル地区で起きた小型飛行機の事故を、警察官のボディーカメラがとらえていた。

ロサンゼルス市警察はツイートで、パイロットの命を救った警察官の「勇敢さと迅速な行動」を称えた。

CNNロサンゼルス・タイムズなどは、現場の状況を詳しく報じている。

現場に最初に到着した警察官ジョセフ・カベスタニーさんは、列車の通行停止を求め、応援を要請した。コックピットから安全に救助するためには医者が必要だと判断し、列車が停止すれば、医者の到着を待つ時間を確保できるだろうと考えたという。

しかし実際には、列車は止まらなかった。列車が迫る中、機体から間一髪で男性を救い出すことができた。

別の警察官クリストファー・アボイテさんは、「同僚が後ろから、『列車が来る。今すぐ脱出させなければ』と言う声が聞こえた」と振り返った。

ダミアン・カストロさんは、列車が近づく音は聞こえていたというが、救助に集中しており、「振り返って列車がどこまで接近しているか見たいとは思わなかった」という。

事故後、映像で現場の様子を改めて確認したカベスタニーさんは「とても現実とは思えない」と話した。

CBS Newsによると、乗っていたのはパイロットの男性1人。近くの空港を離陸した直後に不時着した。病院に搬送され、切り傷や打撲傷の治療を受け、安定した状態にあるという。 米連邦航空局と国家運輸安全委員会は墜落の経緯などについて調査している。

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