北山亘基投手とは?「77人中76番目の男」新庄ビッグボスがまさかの開幕投手抜擢

挫折を乗り越えた怪物ルーキーが、日本ハムの先陣を切ることになる

プロ野球・日本ハムファイターズのビッグボスこと、新庄剛志監督は3月23日、25日のプロ野球ペナントレース開幕戦の先発をドラフト8位ルーキーの北山亘基(きたやま・こうき)投手に任せるとSNSで発表した。

新人ながら守護神候補にも名前の上がっていた北山投手とは、どんな選手なのか。

北山亘基投手
北山亘基投手
時事通信社

北山投手は京都府出身の22歳。京都成章高校では3年夏に甲子園出場を果たし、本人もプロ入りを目指したがドラフト会議で名前は呼ばれず。メジャーリーグでも活躍した現オリックス・バファローズの平野佳寿投手らを輩出した京都産業大学に進んだ。

大学では4年の春季リーグで最優秀投手賞に輝くなどエースとして君臨。リーグ通算12勝を挙げた。右のオーバーハンドから150キロを超える速球を投げ込んでいく本格派で、2021年のドラフト会議では有力候補として名前が挙がっていた。

ドラフト会議で指名されたのは日本ハムファイターズの8位。すでに複数の球団が支配下での指名を終えた後で、なんと77人中76番目という評価だった。これには、アマチュア野球ファンからSNSで「意外だ」などの声が上がっていた。

北山投手が頭角を現したのはオープン戦。3月3日のヤクルト戦にリリーフとして登板すると、3者連続三振を奪う圧巻の投球を見せた。その後も計5試合に登板し失点はゼロ。前評判通りの力強い速球に加え、キレのあるスライダーや、打者の手前で急速に落ちるボールなどを操り、抑え投手である「守護神」候補とも報道されてきた。

ところが、新庄ビッグボスの構想では開幕投手。挫折を乗り越えた怪物ルーキーが日本ハムの先陣を切ることになる。

注目記事