脚が本来の方向とは真逆に曲がる障害を持って生まれたキリン。アメリカ・カリフォルニア州の動物園で、このキリンを助けようとするプロジェクトが開始され、今では群れに混ざっていけるほどに回復した。
生後3ヶ月のキリン、ムシツニ(メス)は生まれつき、前脚の関節が逆方向に曲がってしまう障害を抱えていた。シツニを飼育するサンディエゴ動物園は、このままでは生き残ることすら難しいと判断。義肢の装具士とともにチームを立ち上げた。
Advertisement
サンディエゴ動物園の発表によると、このチームでは、ムシツニ専用の矯正器具を制作。身体にマッチするようにキリン独特の縞模様も書いてあげた。
器具の効果でムシツニが立ち上がれるようになると、園が飼育する別のキリンと接触させ、群れに入っていけるまでの準備を整えさせた。
4月5日、ムシツニは40日ほどの病院生活を終え、園が管理するサファリパークのサバンナエリアへ放たれた。シツニの脚から器具は取り外され、体高や体重はともに順調に成長しているという。
Advertisement
サンディエゴ動物園は公式Twitterで「私たちが力を合わせれば、革新的な保護活動を実現できることを証明している」としている。