「大崎事件」の再審開始を認めず。鹿児島地裁が第4次請求を棄却

弁護側は即時抗告する方針です。
原口アヤ子さん=2022年4月20日、大崎事件弁護団提供
原口アヤ子さん=2022年4月20日、大崎事件弁護団提供
朝日新聞

「大崎事件」服役した95歳の第4次再審請求を棄却 鹿児島地裁

鹿児島県大崎町で1979年、男性(当時42)の遺体が見つかった「大崎事件」で、殺人と死体遺棄の罪で懲役10年の刑が確定し、服役した義姉の原口アヤ子さん(95)の第4次再審(裁判のやり直し)請求について、鹿児島地裁(中田幹人裁判長)は22日、請求を棄却した。弁護側は即時抗告する方針。

確定判決などによると、男性は79年10月12日の夕方、酒に酔った状態で自転車事故を起こし溝に転落。約2時間半後、近所の住民2人が路上に倒れていた男性を軽トラックの荷台に載せて自宅に運んだ。その後、原口さんや当時の夫らが男性を絞殺し、遺体を牛小屋の堆肥(たいひ)の中に埋めたとされた。

第4次再審請求で、弁護側は「絞殺ではなく事故死」との立場から(1)救急救命医の医学鑑定(2)関係者の供述分析を新証拠として提出。

医学鑑定は、救急救命医の澤野誠・埼玉医科大高度救命救急センター長が行い、男性の遺体解剖時の写真から、男性の死因は腸管が壊死(えし)して大量出血を起こす急性腸管壊死(えし)だと分析。事故後、近所の住民2人が瀕死(ひんし)状態の男性を軽トラックの荷台に載せたため、転落で負った頸髄(けいずい)損傷が悪化し「自宅に運ばれた時は死亡していた可能性が高い」としていた。

(朝日新聞デジタル 2022年06月22日 10時50分)

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