カラフルな文庫本の背表紙「色を決める基準はない」と講談社が明かす。ではどうやって決めているの…?

「翻訳ミステリー」だけ別の法則で色を決めていた

「講談社文庫の本を並べるとカラフル。色はどんな基準で決まってるの?」

一般の読者から、そんな趣旨の素朴な疑問がTwitter上に投稿されると、講談社の公式アカウント(@KODANSHA_JP)がその謎の答えを明かした。

講談社文庫の本は、背表紙が2色で彩られている。上部に著者名が白地に著され、背表紙の大半を占める下部には本のタイトルが記されている。この下部の色が、確かにその本によって異なる。異なる色の本を並べてみると、確かにカラフルで美しい。

ハフポスト編集部員の本棚に並ぶ講談社文庫の本たち
ハフポスト編集部員の本棚に並ぶ講談社文庫の本たち
ハフポスト日本版

中には、作家が異なっていても同じ色が使われているものもある。

この背表紙の色、一体どんな法則で決まっているのか。講談社の答えはこうだ。

「講談社文庫の色分けにこれといった基準はなく、作家さんに好きな色を選んでもらっています」

講談社が秘密を明かすと、3万件のリツイートと11万件の「いいね」が殺到。

「分野で分けられているのかと思った」「てっきり何らかの法則に従ってるのかとばかり」「まさかの答え」と意外そうにするコメントが相次いで寄せられた。「私の好きな作家は灰色が多い」「何色が人気か知りたい」など興味をそそられる様子の人もいた。

それだけでなく、背表紙のカラーのバリエーションが全10色あることも明かした。

その上で、異なる色の背表紙の本10冊が並ぶ写真とともに「現在は全10色のオリジナルカラーで、それぞれ右から『茶、桃、朱、灰、空、藤、緑、若草、山吹、橙』と呼んでいます」と解説した。

講談社が投稿した写真によると、東野圭吾さんは「橙」、川上未映子さんは「山吹」、浅田次郎さんは「藤」、重松清さんは「空」の色を選んだのだとわかる。それぞれの作家がどのような思いで色を選んだのかを作品と結びつけて想像するのも楽しそうだ。

講談社は、さらなる秘密を明かした。

翻訳ミステリーのジャンルだけは、特別な1色を使用し、この色は作家が自分では選択できないのだという。

その色は「藍」と呼ばれる。

海外のミステリーを手に取るときには、日本の作家が選べない「藍」色の背表紙にも注目してみてほしい。

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