コールドムーンとは? 2022年最後の満月、火星との共演が楽しみ

12月の満月は「コールドムーン」。12月8日は冬型の気圧配置となり、関東や東海、西日本は満月を楽しめそうです。
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12月の月は、8日(木)13時8分に満月の瞬間を迎えます。12月の満月はアメリカの農事暦で「コールドムーン」とも呼ばれます。

今日は冬型の気圧配置となり、関東や東海、西日本は満月を楽しめる空。北日本や北陸は寒気の影響で雲が広がりやすく、日本海側ほど観測は難しそうです。沖縄も低い雲に覆われる見込みです。

今回の満月は火星と接近

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12月8日(木)には火星が「衝(しょう)」となり、ひと際明るい火星に、満月を迎えた月が接近します。

「衝」とは地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。この衝の頃にマイナス2.0等と、最も明るく輝いて見えます。

最接近は正午頃のため、日本で最も近づいて見えるのは8日(木)の月の出の直後です。

夜が更けると共に高度を上げていき、夜遅くには南中して南の空高くで輝きます。夜空の中でも存在感のある月と火星の共演は見物です。

▼8日(木)の月と火星の時刻(東京)
出現 月 16:19、火星 16:10
南中 月 23:54 火星 23:30

満月とは

太陽、月、地球の位置関係
太陽、月、地球の位置関係
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満月の瞬間がいつになるのかは、太陽・地球・月の位置関係によって計算ができます。

地球から見て、太陽の方向と月の方向の差(黄経差)が0度の瞬間が朔(新月)、90度の瞬間が上弦(半月)、180度の瞬間が望(満月)、270度の瞬間が下弦(半月)と定義されていて、およそ1か月弱で1周します。

つまり満月は、地球から見て太陽と月がほぼ正反対の方向にならぶ瞬間(太陽、地球、月の順に、ほぼ一直線にならぶ瞬間)を指します。

この位置関係の変化によって、地球から見ると月に太陽光が当たっている部分が変わるため、三日月や上弦、満月、下弦など、満ち欠けが移り変わっていくことになります。

12月の満月、英語で“Cold Moon”

農事暦における満月の呼び方
農事暦における満月の呼び方
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アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前を、動物や植物、季節のイベントなど実に様々につけていました。

アメリカの農事暦(The Old Farmer’s Almanac)によると、12月の満月は別名「コールドムーン(Cold Moon/寒月)」と呼ばれるそうです。

コールドムーン 満月ライブカメラ中継

今夜の満月を中継・生配信します。家の中から高感度カメラで捉えられる今年最後の満月をご覧ください。


※24時間生放送の天気予報専門番組「ウェザーニュースLiVE」より
※ページ内で再生が出来ない場合は、https://youtu.be/Av_q3e_15f8からご覧ください。

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