「余った牛乳」2022年も大量廃棄の恐れ。今こそ知りたい、牛乳を使ったバズレシピ集

料理研究家のリュウジさんが2021年12月にTwitterで公開すると、多くの反響が寄せられていました。ハフポスト日本版の取材に「食べたいと思ったら作ってみて」とコメントしていました。
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krisanapong detraphiphat via Getty Images
2022年も年末年始に牛乳が余り、廃棄される危機にあると指摘されている。冬休みで学校の給食がなくなり、家庭でも消費量が減るシーズンな上、11月には乳製品が一斉に値上げされた。
農林水産省によると、例年春先や年末年始に牛乳の需要が緩和するが、牛は毎日乳を絞らないと病気になってしまうため、需要に合わせて絞る量を調節することはできないという
また生産者が牛の頭数を決めてから実際に乳が出るメス牛に育つまで約3年がかかり、その間に需要が変化するというコントロールが難しい状況だ
2021年の年末年始も同様に、牛乳が大量廃棄される可能性が指摘されていたが、生産者側の努力や消費者の消費拡大への協力で回避された
ハフポストは2021年12月当時、廃棄を回避しようと牛乳を使ったレシピ集をツイートしていた料理研究家のリュウジさんに取材していた。その内容を以下に再掲する。

『牛乳を使ったバズレシピ集』がバズる。

バズレシピ』で知られる料理研究家のリュウジさんが、Twitterで『生乳を救いたい。牛乳を使ったバズレシピ集』と題したモーメントを公開すると、多くの反響が寄せられていた。

モーメントには、リュウジさんがこれまでTwitterで投稿してきた多くのレシピのうち、牛乳を使ったものがまとめられている。

このツイートには、「私も貢献したい」「牛乳使おう!」「影響力のある方の呼びかけ、とても嬉しいです」「素晴らしい」などのコメントが寄せられていた。

北海道庁の公式Twitterアカウントもリュウジさんの投稿を引用リツイートし、「#今こそ食べよう北海道」などのハッシュタグとともに、牛乳の消費拡大を呼びかけていた。

リュウジさんの投稿は1万6000回以上リツイートされ、3万以上の「いいね」がついた。

リュウジさんはなぜ牛乳を使ったレシピをまとめて投稿しようと思ったのか、その思いを聞いた。

「自分で美味しく食べるために使って」

ーー最初に、生乳が大量廃棄される恐れがあるというニュースを知った時にどう感じましたか?

「まず、生産者さんのことを考えました。生乳は生産を止めることができませんよね。それが廃棄されるというのは、『もったいない』と感じました。何か手助けができれば、と強く思いました」

ーー『牛乳を使ったバズレシピ集』は1万6000回以上リツイートされ、「私も貢献したい」などの声が寄せられています。多くの反響をどう受け止めていますか

「自分も協力したい、と思ってくれているのが本当にありがたいです。生産者の方々がいないと、僕たちは料理が作れません。料理家にできる社会貢献の一つだと思っています。だからこそ、恩返しができればいいなと思います」

ーー牛乳の消費拡大に向けてメッセージをいただけますか

「牛乳は料理にコクをプラスしてくれるので、深みがでます。『バズレシピ』を見て料理を作って、コップ1杯の牛乳を飲んでいただければ嬉しいです。でも、無理矢理使うのではなくて、あくまで自分で美味しく食べるために使ってもらいたい。『バズレシピ』を見て、皆さんが『食べたい!』と思ったものを作って食べてもらえれば、生産者さんも自分自身も喜ぶものになりますよね」

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