シャープは9月6日、電気自動車(EV)事業に参入すると発表した。
親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業と連携し、試作車を企画・開発。17、18日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催する技術展示会で公開する。
企画・開発した試作車「LDK+」はライトバンのタイプで、車内をリビングの拡張空間と捉えた点が特徴。大型のディスプレーを搭載しているほか、AI(人工知能)が車内の空調や明るさを自動調整するという。
シャープは鴻海のEVの車台を活用し、「数年後のEV市場への参入を目指す」と説明。「今後も人に寄り添う快適な暮らしを提案するとともに、カーボンニュートラルへの取り組みを推進していく」としている。
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家電メーカーでは、ソニーがホンダと組んで、EV「アフィーラ」の開発を進めている。
一方で、EVの販売は世界的に減速傾向にあり、自動車メーカーが計画の見直しを迫られているのが実態だ。
EV市場の競争が激化する中、果たしてシャープに勝機はあるのか。新たな事業の柱になるのか。業界の注目が集まっている。