ウィキッド俳優マリッサ・ボーデ、メットガラの象徴的な階段に「見た目重視であるべきじゃない」。“障害者の不在”を訴える

「障害者のために特別に用意された限定的な配役や雇用ではなく、常にそのような機会や対応があるべきだということです。なぜなら私たちは現実で同じ空間に存在しているからです」

華やかな衣装と豪華な参加者で毎年話題になるMET GALA(メットガラ)。

今年も話題のスターたちが集う一方で、イベントが身体障害のある参加者のアクセシビリティへの配慮を欠いたまま開催されたことについて、俳優で車椅子ユーザーのMarissa Bode(マリッサ・ボーデ)さんがTikTok上で疑問を呈している。

 ボーデさん
ボーデさん
Gilbert Flores via Getty Images

ボーデさんは、メットガラで象徴的な存在となっている階段について「完全な見た目重視であるべきじゃない」と指摘。足に障害のある参加者を想定していないことを念頭に「インクルーシブになってほしい。障害のある人たちの存在はどこ?」と問いかけた。

別の投稿動画では、メットガラをはじめとする演技・ファッション業界における配役や雇用について訴えている。

「障害者は『私たちにもインクルーシブな対応をしてくれ』と何年も訴えてきています。それは障害者のために特別に用意された限定的な配役や雇用ではなく、常にそのような機会や対応があるべきだということです。なぜなら私たちは現実で同じ空間に存在しているからです」

ボーデさんは、映画版『ウィキッド』でネッサローズ役を演じた俳優。同役に車椅子ユーザーとして初めてキャスティングされたことでも注目されている。演技の世界における多様性の拡張という点でも、ボーデさんの存在は象徴的だ。

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