“かわいすぎる違法薬物の運び屋”が捉えられる。コスタリカ警察が公開した麻薬犯罪の実態

【あわせて読む】「スピード違反のカモ」7年後の再犯？カメラが再びその瞬間を捉えた

コスタリカのポコシ刑務所で想定外の「麻薬犯」が捕まり、国中で注目を集めていると、BBC、People誌などが報じている。

刑務所の警備員が5月6日、フェンス上を歩く猫を発見。警備員らが調べたところ、猫の体には不審な2つの塊が取り付けられており、約236グラムの大麻と約68グラムのヘロインが見つかったという。

【動画】薬物を体に巻きつけた猫が捕獲される様子

コスタリカ司法平和省の公式Facebookされた動画には、体に布やテープのようなものが巻きつけられている猫が映っている。職員がハサミで切ると、人の手のひら大のサイズの2つの塊が現れた。

People誌は司法平和省の投稿の内容として、猫は深夜、監視塔の警備員によって緑地エリアで目撃され、即座に警報が鳴らされたと伝えている。職員たちの迅速な対応で、内部への違法薬物の持ち込みを防ぐことに成功したという。

当局は監視カメラ映像を分析し、誰が猫に薬物を取り付け、どのように施設近くに放たれたのかを調査。猫の動きを追跡し、共犯者の有無も含めて調べているという。

BBCは、猫はその後に国立動物衛生局に引き渡され、健康状態の確認が行われたと伝えている。

動物に薬物を運ばせる手法が密かに

THE LATIN TIMESによると、コスタリカでは近年、犯罪や麻薬密売が深刻化しており、2023年には21.3トンものコカインが押収された。猫のような目立たない動物が食べ物などでおびき寄せられ、薬物を運ばせる手法が密かに行われており、今回の件はその一端とみられている。