フランス西部ブルターニュ地方の町ランデルノーが、アニメキャラクター・スマーフ(フランス語では「シュトロンフ」)の仮装をした人々の集合人数でギネス世界記録を更新した。
ギネス世界記録の公式サイトによると、青い衣装をまとった3076人が5月11日、顔を青く塗って白い帽子をかぶるというスマーフの装いで集合。ドイツ・ラウクリンゲンで2019年に記録された2762人を大幅に上回った。
主催団体がこの記録に挑戦したのは、今回で3回目。2020年には3500人を集めたものの書類不備で記録が無効となり、2023年は悪天候で失敗していた。
挑戦に疲れて諦めかけたが、7月公開予定の映画『Smurfs: The Movie』を控えたパラマウント社によるPR支援と「試写会チケット1200枚の提供」という後押しもあり、成功につながった。パラマウント社はまた、参加者を最大化するため、記録挑戦中にスマーフに対するバーサービスの提供を控えるよう町長に促したのだとか。
スマーフの公式Instagramは、世界記録挑戦の様子を投稿。スマーフに扮した大量の人たちが、楽しそうに踊る様子が映っている。
スマーフとは?
AFP通信によると、スマーフは1958年にベルギーの漫画家ペヨが生み出したキャラクターで、森に住む小さな人型の妖精。長年にわたって世界中で愛されており、映画やアニメ、ゲーム、広告、テーマパークなど幅広いメディア展開を遂げている。そんな人気キャラクターになりきるイベントに、人口1万6000人の小さな町に3000人以上が集まったことは、まさに地域一体となった快挙だ。
イベントには様々な世代が参加しており、200キロ以上離れた町レンヌから訪れた学生の姿も。主催団体代表パスカル・スーン氏は、AFP通信に「数時間でも想像の世界に入り、笑顔になれる機会を持つことが大切」とコメントしている。
