
アメリカ・インディアナ州で開催された世界三大カーレース「インディアナポリス500」は、5月25日に行われた決勝のスタートが雨により45分遅れた。
ドライバーのコナー・デイリー選手にとって、この遅延は苦難の時間になったようだ。
デイリー選手はレース後の26日に開かれたビクトリーセレブレーションで、レース開始を待っている途中でトイレが我慢できなくなり、レーシングカーの中でおしっこをしたと明かした。
イベントで登壇したデイリー選手は「これまで一度も、レースカーの中でおしっこをしたことはありません――日曜日までは」と語った。
「グリッド(スタート位置)で座りながら、『これは人生で乗った中で一番いいクルマだな』と考えていたんです。それが、この中でおしっこしなきゃいけなくなるなんて……。本当です。私はレースが始まる前にレースカーの中でおしっこをしました」
デイリー選手は、1型糖尿病を抱えていることを公表している。
スピーチでは「本当に我慢できなかったんです!糖尿病のせいなのか、年齢を重ねたからなのかはわかりませんが、文字通り私は自分のおしっこの中に座ったままレースを走り切りました」と振り返った。
また、途中で発言がテレビ向きではないと考えたのか、「ここは信頼できる人たちがいる場所だと感じます。FOXは放送しなくてもいいですよ。皆さんの胸の内にとどめておいてくれたら嬉しいです」と述べた(セレモニーはFoxスポーツ1で放送された)。
さらに「とても大変でした、対応してくれた整備士の方ありがとう」と感謝も伝えている。
自分が乗ったレーシングカーについて「このクルマ、めちゃくちゃ速いんですよ」と地元紙インディアナポリススターに述べている。
「このままトレーラーに積んで、来年も乗せてもらえるなら、そのまま走りたい。どうやってあの走りができたのかもう一度考えてみたいですね」
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
