南米・グアテマラ北部で約3000年前のマヤ文明の遺跡が発見されたと、CNNやThe Guadianが報道しています。今回の発見で、この場所が重要な儀式の拠点の1つであったことが示されました。
新たに発見された「ロス・アブエロス(Los Abuelos)」と名付けられた遺跡は、マヤ文明に関する貴重な証拠を提供しています。なかでも注目を集めているのは、「祖先のカップル」を象った人型の彫像です。
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この彫像は、紀元前500年から300年頃のもので、マヤ文明における祖先崇拝の儀式と深く関わっていたと考えられます。遺跡名の「ロス・アブエロス」は、スペイン語で「祖父母たち」を意味し、この彫像の発見に由来しています。
「ロス・アブエロス」遺跡は、紀元前800年から500年にかけてのマヤ文明の「中期前古典期」にあたり、グアテマラ北部、メキシコとの国境に近いペテン地域のジャングル地帯にあったと考えられています。グアテマラの文化省は、この都市が「マヤ文明における最も古く、重要な儀式の中心地の1つ」であったと述べています。
また、遺跡の周辺には33メートルの高さを誇るピラミッドや記念碑が点在し、独自の水路システムも発見されました。これらの発見は、当時の高度な技術とマヤ文明の社会的・宗教的複雑さを示しています。
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