逃亡ワラビー、ベルギーからフランスへ。2カ国をまたぐ大追跡劇

飼い主が海外旅行中、隣人に世話を任せていた間にワラビーたちは脱走。週末のうちに国境を越え、市街地を跳ね回る姿が目撃された。

CBS Newsによると、ベルギー・ムスクロンで2匹のワラビーが囲いを抜け出し、国境を越えてフランスへ逃走した。警察や消防隊が追跡し、地域全体が騒然となった。

7月20日、飼い主が海外旅行中、隣人に世話を任せていた間にワラビーたちは脱走。週末のうちに国境を越え、市街地を跳ね回る姿が目撃された。

その後、7月22日夜、フランス北部ワーテルローで住宅の庭に迷い込んだ1匹を消防隊が発見。動物専門チームが逃走防止用ネットを展開し、2時間かけて安全に捕獲した。消防隊は「尾をつかむ無痛の方法で捕獲し、動物の安全を最優先した」と説明。捕獲されたワラビーは無事ベルギーへ返還された。

The Strait Timesによると、もう1匹は24日正午の時点でまだ見つかっておらず、警察は「市民からの目撃情報を待っている」としている。

消防隊はFacebookで「安全で痛みを伴わず確実に捕獲するため、技術者は逃走を防ぐためのネットを使用し、尾をつかむことで動物に怪我をさせないようにしました」と説明している。

ワラビーはオーストラリア原産でカンガルー科の小型種。臆病で人を避ける性質から捕獲は非常に困難とされる。ベルギーでは一定条件を満たせば飼育が合法で、過去にもフランドル地方で逃走事件が発生している。 

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