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「猫を飼っている彼女に言ったら振られた一言」800人以上のコメントから見えた、好きな人でも譲れないこと

ハフポスト日本版が「好きな人が相手でも譲れないポイント」について意見を募集。800人以上から集まったコメントから見えてきた恋愛のホンネとは。

どんなに好きな相手でも、譲れないことがある。その譲れないことが原因で、恋が始まらなかった、もしくは終わってしまった経験を持つ人も多いのでは?

ハフポスト日本版がツイッター上で「好きな人が相手でも、譲れないポイントはなんですか?」と意見を募ったところ(2019年12月〜2020年1月)、800件以上の意見が集まり、食の好みからペットの有無まで、さまざまな価値観が浮かび上がってきた。

絶対に譲れないポイントが人それぞれ、どこにあるのかを探っていこう。

ハフポストがTwitter上で意見を募集した
ハフポストがTwitter上で意見を募集した
ハフポスト日本版

「食」の好みは譲れない?

まず圧倒的に多かった意見は、食の好みについてだ。

「食べ物の好き嫌いが多すぎる人は無理です」

「食べ物の好き嫌いが多い人と本気で付き合うのは無理だなあ。一緒に外食できる幅が狭くなるのは、耐えられないと思う」

「食が合わない相手と結婚すると苦労する。食卓に並べた料理を、『匂いや見た目が嫌』と言う理由で捨てられたことが何度もあった。まぁ相手がDV野郎だったというのもあるんだが。ただ、食が合わないと本当につまらない。外食しても合わないからなおさら。好き嫌い、食わず嫌いはない方が良いに決まっている」

実際に既婚者を対象としたアンケートで「結婚してよかったと感じるのは?」という問いに、「一緒にごはんを食べているとき」と回答した人は54.2%だった。

結婚生活を営んでいる人の半数以上が、一緒に過ごす食事の時間を大切にしていることがうかがえる。※1

とはいえ、「一緒にごはんを食べているときが楽しい」=「食の好みがぴったり合う」ではない。現に、食の好みが違っていても仲良く暮らしているカップルも大勢いる。

「夫とは食文化が東日本と西日本で違うけど、うまくやってるので、夫婦次第としか言えないのではないかと……?」

「夫婦で食の趣味は真逆だけど、相手に強要はしない。お互いの許容範囲なら一緒に食べるし、無理なら趣味の合う人とで食事する」

「好きなものは一人での食事のときに食べるなりすれば良いだけの話。仕事まで一緒とかでもない限り、3食全部一緒に食事しないでしょ」

また、食事という日常の行為から見えた人間性が、交際の判断材料になりうる場面も多いようだ。

「自分と同じ食べ物を好きじゃなくても、別に構わない。ただ、店員に横柄な態度をとっている人は本当に嫌だ。一瞬で嫌いになる」

「自分が嫌いなものを食べようとしてる人に対して、『ゲロマズ』『キモ』『よくそんなの食べるな』『高っ!』などケチつける人は絶対嫌」

恋愛はコストパフォーマンスが悪い?

食べ物の好き嫌い、どんな趣味を持っているか、休日の過ごし方、ペットを飼うか飼わないのか、仕事に対するスタンス、家族観……。「何を」大切にしていて、「どこまで」譲れないのか? そのポイントと深度は、そもそも人によってまったく違う。

「タバコ、犬、宗教は(自分の)三大NG」

「猫を飼っている彼女に『ペット可物件のマンションなんて高いし贅沢』と言ったらフラれた、という体験談をネットで見たことがあります。生き物を飼う責任とそれに必要な物事をわかってない彼氏じゃ、そりゃフラれるわな……」

「譲れないとこって、すごーく小さくても大事なことだったりするよね……。私の場合は“お祭り好き”的な方とは多分難しいな……。『休みの日には予定が入ってないと気が済まない! さあ出掛けよう!!』みたいに言われちゃうとツラい(笑)。『家でゆっくりお茶飲もう?』って言いたい(笑)」

「好きな人相手でも、自分がどうしても譲れないことは……寝る時間。起きなくても! 心配するな! ほっといてくれ!!!」

無駄な摩擦や衝突を避けたいから、最初から価値観が同じ相手を選びたい。そう考えるのはごく自然な心理だろう。全国の20歳以上の男女5,000人を対象にした調査※2によると、「交際したくない」と考える20~30代の男女が約45%にものぼる。その多くは、「自分を曲げたくない・相手に合わせたくない」「交際は面倒・疲れる」と回答しているようだ。

また、同調査で中央大学の山田昌弘教授は、「今の20〜30代は、“恋愛はコストパフォーマンスが悪い”という意識を持っている」と分析している。そんな時代の需要もあってか、恋愛に効率を求める声も少なくなかった。

「マッチングアプリ経験者からすると、アプリでの恋愛はすごく合理的だから超オススメ。お互いの目的のすり合わせが早期から出来るのがいいんだよな」

“譲れないポイント”が恋愛に及ぼす影響とは?

20代のハフポスト読者3人にインタビューを実施した。それぞれの“譲れないポイント”は、恋愛にどのような影響を及ぼしてきたのか?

「食べ方が汚い人がダメで、恋心が冷めてしまったことがあります。言いにくいけど、せっかく料理を作っても、ご飯粒をめっちゃ残すのが気になってしまって……。それ以外でも、優先順位が違う人とは付き合い続けるのが難しいな、と感じましたね。私は彼氏や家族の優先順位が高いけれど、彼は仕事の方が優先順位高くて……。次に付き合う時は、そういう“自分の中で譲れないポイント”が合致する人がいいな、と思います」(20代女性)

「じつは頻繁にLINEのメッセージをするのが苦手で、だらだらと続くと『いつこの会話を終わりにすればいいんだろう……』と考えてしまう。今の彼氏は、LINEより会って話す方が好きな人。だからLINEの返事をすぐに返さなくても全然気にしないので、気が楽です。『どうコミュニケーションすれば愛情を感じるか』がマッチしていると、リラックスした良い関係性が築ける気がします」(20代女性)

「特撮好きで、野球は全力で応援したい派。特撮のフィギュアとかも部屋にあるので、自分の趣味を受け入れてもらえないくらいなら彼女はいらないな、と思います。出会った直後はしばらく趣味を隠して、言うタイミングを見計らう、というのも疲れるので、出会って最初からオタク全開のトークをして、合わなかったらいいや、と思って割り切っちゃっています」(20代男性)

大切にしているものが譲れないからこそ終わった恋。
価値観がフィットしたからこそ続いている関係性。
最初から趣味を理解してくれそうにない人は対象外と割り切る潔さ。

それぞれの回答に共通するのは、「無理をしてまで相手に合わせたくない」という基本スタンスだ。今の時代、恋愛も結婚も「どうしてもしなくてはならない」義務ではないからこそ、「譲れない価値観やホンネがマッチすることが大事」、と考える人が多い時代なのかもしれない。

恋・結婚・育児を別の人とする時代が来る?

海外では「子どもが欲しい人(養育権を共有したい)」者同士をマッチングするオンラインサービスもすでに登場している。恋愛・結婚のプロセスを省略して、「子育てをするパートナー」に限定して探すサービスだ。

必ずしも恋愛パートナーと育児をしなくてもいい。そんな時代がもうすでに到来している。もしも恋愛・結婚・育児がそれぞれバラバラに独立したものになったら、あなたはどんな相手を選ぶだろうか? そんなことを自由に想像してみるのも楽しい。

恋愛の形や目的は、今後さらに大きく変化していくだろう。だからこそ、自分の心をもう一度見つめ直してみよう。

あなたはどんな人と、どういった関係性を築きたいですか?
どんなに相手が好きでも、譲れないものは何ですか?

時代とともに変わる恋愛のかたち。年齢や性別、世間の常識にとらわれず、私たちは自由になった? それとも、まだまだ変わらない?

「良い出会いってどこにあるの?」「どうすれば恋愛に前向きになれる?」

あなたが「じつは」大切にしている恋愛の価値観はなんですか?ハフポスト日本版では、ホンネで恋愛をみなさんと一緒に考えていきたいと考えています。

#語ろうホンネで恋愛」であなたのご意見を聞かせてください。

(文:阿部花恵 編集:中田真弥)

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