
おすすめの転職エージェントは、転職目的や状況などによって変わってきます。この記事では「よりキャリアアップしたい人はどのエージェントがおすすめ?」「専門的な相談をしたいけれど、その分野に強いエージェントってあるの?」など、要望・状況に合わせて、おすすめの転職エージェントを紹介していきます。
総合的なランキングでは見落としがちな「自分に合った」転職エージェント選びをするため、まずはどのような目的・状況で転職エージェントの利用を考えているかを確認していきます。
転職目的・状況別におすすめ転職エージェントを紹介
以下は転職目的・状況別の目次リンクです。まずは以下から該当するものを選んでください。
「大手なら安定したサポートをしてくれそう」
そういった考えから、大手の転職エージェントを選ぶ人も多くいます。実際に大手エージェントは求人もキャリアアドバイザーも多いので、どんな人でも相談しやすいというのが大きなメリットとなります。
ただ、国内にいくつか拠点を持っているような大手エージェントにおいても利用者層や求人案件の数には特徴があるため、拠点と併せて紹介していきます。
大手エージェントの比較(求人数・おもなサポート範囲)
大手転職エージェントであっても、やや若手(20代から30代前半)の転職実績が多いところもあれば、年齢層を問わず幅広くサポートしているところまであります。
なお、地方都市やその周囲で働くことを考えている場合、その都市に拠点がある転職エージェントを優先して使うのがおすすめです。
次に、大手転職エージェントの各サービスにフォーカスを当て、特筆すべき点を中心に紹介していきます。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは公開求人・非公開求人ともにトップクラスで、拠点も全国都市部にある最大手ともいえる転職エージェントです。会社名は現在(株式会社リクルート)とは異なりますが、1977年(当時は株式会社日本リクルートセンター)から転職サービスを扱っていた長い歴史もあります。
とにかく規模が大きい
求人数や拠点の多さだけでなく実績面でも規模が大きいのがリクルートエージェントです。年間登録者は120万人超、入社決定したサービス登録者は5万人超(いずれも2019年度実績、公式サイト内「企業・法人様向けトップ」ページより)、創業以来の転職決定者累計は54万人(2019年時点、同社運営「採用成功ナビ」内「リクルートエージェントの特長」ページより)と、いずれも大きな数字です。そのため、サイト上では「転職成功実績No.1」あるいは「採用支援成功実績No.1」といったアピールもしています。
他にはないサポート・ツールも
通常の転職エージェントにある転職サポート(キャリアカウンセリングや面接対策、書類添削や日程調整、条件交渉や退職アドバイスなど)に加え、リクルートエージェント独自のサポートやツールも多くあります。
たとえば、自己分析セミナーや面接力向上セミナーは定期的に開催されており、より多角的に転職活動への理解を深めることができます(2022年現在はオンライン開催中心)。
また、企業への応募や転職活動の進み具合を俯瞰的に把握できる専用ページ「Personal Desktop」も用意されています。「職務経歴書エディター」機能も備わっており、案内に沿って入力を進めていくことで書類の作成も可能です。
利用者層は幅広い
同社が運営するサイト「採用成功ナビ」によると、リクルートエージェントに申し込んだ利用者の年齢は幅広く、30歳までが51%、31歳以上が49%となります(2019年度実績)。前職の職種も営業やオフィスワーク、エンジニアなどをはじめ多岐にわたっています。
取り扱い求人の特徴
1年間の取引者数は28,000社となり、資本金10億円以上の大手企業が12%、1億円以上10億円未満の中堅企業が23%、それ以外が中小企業となり、企業規模を問わず求人が豊富なことが分かります。(2019年度実績、同社運営「採用成功ナビ」内「リクルートエージェントの特長」ページより)
業界としては「電気・電子・機械(メーカー・商社)」「建設・不動産」「IT・通信」「化学」「消費財・総合商社」などがあり、さまざまな業種・職種を網羅しています。
全国都市部に拠点があるのも魅力
札幌から福岡まで全国の都市部に拠点があるため、転職サポートの範囲も広くなります。Uターン・Iターン転職を考えている人にも向いています。
リクルートエージェントはどんな人におすすめか
結論として、リクルートエージェントは万人向けの転職エージェントです。もちろん、キャリアアドバイザーとの相性は実際に話してみないと分かりませんが、経歴20年を超えるベテランなども含め400名以上が在籍しています(2015年時点、公式サイト内「キャリアアドバイザー紹介」ページより)。そのため、自分の立場に近しい職種や業界、キャリアなどに対応した担当者になる可能性が高くなることも期待できます。また、もし相性が合わなくても「お問い合わせ窓口」から担当者変更の申し出も可能です。
最大手の強みと言える豊富な求人や安定した転職サポートに加え、便利なツールや実践的なセミナーなどを活用したい人におすすめのサービスです。
パソナキャリア
パソナキャリアも大手転職エージェントの一つで、これまで46万人の転職を支援しており、取引企業も28,000社超と実績豊富です(2022年1月時点の公式サイト表記より)。
また、転職者ごとに適性診断を行い、膨大なデータベースからマッチした求人を紹介しています。それも満足度が高い理由の一つと言えるかもしれません。
転職コンサルタントに独自の認定制度を設けている
パソナキャリアは、「認定シニアコンサルタント」という独自の制度を設けており、転職サポートやヒアリング・提案などを行ううえで高い基準を満たしたキャリアアドバイザー育成にも力を入れています。
IT・Web領域やものづくり領域、管理部門領域や金融領域など、それぞれの業種・職種の専門知識や転職動向を理解しており、質の高いサポートも期待できます。
求人の検索機能はシンプルかつ使いやすい
転職エージェントではキャリアアドバイザーなどから求人の紹介を受けるケースも多いため、それほど重視しない人もいますが、やはり利用前にはどのような求人があるのか気になるものです。その場合、登録する段階でいくつか気になる求人を候補としてまとめたくなります。
そこで便利なのが「気になるリスト」です。直接応募型転職サイトではよく目にするこの機能ですが、エージェント型では大手でも備わっていないことが多いのが現状です。パソナキャリアにはこの機能が付いているので、「まだエントリーをするほどではないけれど、検討はしたい」というときに使いやすいです。
また、「条件から求人を探す」のほかに「企業名から求人を探す」というコンテンツもあり、業界を指定していくことで有名企業の求人をリストから探すこともできます。業界知識がすでにあり、その業態に絞って転職先を探している人にとっては便利です。
利用者の属性も幅広い
2022年1月時点の公式サイト表記によると、利用者のうち男性の割合が63.2%、女性が36.8%です。初めて転職をする人は全体の約4割で、過去の転職回数が1回ある人・2回ある人・3回ある人はそれぞれ約2割です。
大手エージェントということもあり、それほど利用者属性にも偏りがないことが分かります。また初めての転職をする人が多いのも特徴です。
パソナキャリアはどんな人におすすめか
パソナキャリアは以下の拠点やその周囲の都府県で働く人であれば、多くの人におすすめの転職エージェントと言えます。
求人数は最大手ほど多くはありませんが、求人とのマッチングに関しては高い評価も受けています(オリコン顧客満足度(2022年)「紹介案件」・「紹介案件の質」でも1位。「オリコン顧客満足度ランキング」内「転職エージェント(紹介案件)」「同(紹介案件の質)」ページより)。
付属的な機能を求めず、転職エージェント単体として利用したいという人にも最適なサービスの一つです。
dodaエージェントサービス
dodaも大手転職エージェントの一つで、非常に求人数が多いのが特長です。転職エージェント以外にも、エージェントを介さずに企業に直接応募できる求人が掲載されていたり、スカウトサービスがあったりと多機能です。転職エージェント単体としての利用だけでなく、他の方法でも転職活動をしていきたいと考えている人にも向いています。
直接応募型とエージェント型、どちらの求人も一緒に検索できる
dodaの求人検索の特長として、直接応募型の企業求人も、エージェントを介して紹介される企業求人も、まとめて検索できるというものが挙げられます(検索条件の応募方法から、どちらかの求人のみに絞り込むことも可能です)。
通常の転職エージェントではあまり目にすることのない「検索条件の保存」機能が付いていたり「詳細条件」がを細かく設定できたりするので、エージェントサービスの求人に対して、条件を指定して定期的にチェックしていきたいという人はかなり活用しやすいです。
エージェントサービスでも進め方によってサポートが異なる
dodaにおいても、キャリアカウンセリングを受けて求人紹介に進むという流れは他の転職エージェントと同じです。この場合、転職活動を最後まで専任キャリアアドバイザーがサポートすることになります。
一方、サイト(またはメール)に掲載されていたエージェント型の求人に応募する場合、「採用プロジェクト担当」を通じて転職活動が進んでいきます。これはキャリアアドバイザーと異なり、キャリアカウンセリングは行われません。企業1社に対して1人の採用プロジェクト担当がおり、企業を熟知した人事の目線で求人の詳細を伝えられます。
もしキャリアカウンセリングを受けたい場合は、特定の求人に応募する手はいったん止め、キャリアアドバイザーとやり取りをしていくほうが良さそうです。
オンライン転職セミナーも定期的に行われている
dodaはオンラインの転職セミナーも定期的に開催しています。転職ノウハウを学ぶ「採用担当者視点で読み解く“採用”と“不採用”のポイント」や「履歴書・職務経歴書の書き方セミナー」など、すべての転職者向けのセミナーがあるほか、「ミドル・バックオフィス職のためのキャリアを考えるセミナー」など特定のセグメントに絞ったものも開催されています。
気軽に参加できるため、転職活動の基本を知るうえで併せて利用してみても良さそうです。
利用者層、最近は若手やや多めに
dodaは求人数が多いため利用者の年齢層も幅広いですが、近年はやや若手の利用者が多くなっています。もっとも多い年齢層は「20代後半」で利用者の39.4%です。次に多いのが「30代前半」で21.7%、さらに「20代前半まで」の14.3%と続きます。登録者の職種でもっとも多いのが「営業職(25%)」で、それに「販売・サービス職(13%)」「企画・管理職(12%)」「技術職/機械・電気(10%)」「事務・アシスタント(10%)」「技術職/SE等(9%)」が続きます。(いずれのデータも、2021年1月~6月実績、キャリアカウンセリングサービスを利用した人が対象/doda採用ページより)。
dodaはどんな人がおすすめか
転職エージェントも利用したいが、「直接応募できる求人も気になる」「スカウトサービスも利用するかもしれない」「転職セミナーも受けてみたい」というようにさまざまなサービスに興味のある人に、dodaはおすすめです。
エージェントを介して募集されている求人に対して、検索条件を保存してチェックしたい人にも向いています。
なお、キャリアカウンセリング拠点は次のようになります。
これらのなかでも、特に関東・関西・東海は求人も豊富です。
マイナビエージェント
マイナビエージェントは若手利用者が多い転職エージェントです。30代前半までの登録者が全体の8割以上となり、他の大手転職エージェントと比べてもその多さは顕著です(2019年実績/登録者が対象、公式サイト内「採用企業の皆さまへ」ページより)。
それ以外はスタンダードな転職エージェントなので、「もう1社利用しよう」と考えている人で、拠点と働く場所が近い場合はおすすめです。
エン エージェント
「エン転職」や「ミドルの転職」などの転職サービスも運営している「エン・ジャパン」が展開しているのが「エン エージェント」です。他の大手転職エージェントと求人数や拠点数を比べると規模が小さく感じるかもしれませんが、各分野に特化したキャリアパートナーが揃っています。
初回面談時に、独自に開発された性格価値観診断テスト「3E-p」を行います。これによって性格特性や創造的思考性、コミュニケーション力や職務適性などを測定でき、自分自身の可能性の発見につながることも期待できます。今後のキャリアパスを今のうちに見直しておきたいと考えている20代におすすめです。
カウンセリングルームは以下のとおりです。
「年収アップ率が高い」または「高年収の求人が多い」転職エージェント
転職する大きな理由が「年収を上げたい」「もっと評価される場で活躍したい」または「もっと責任を任される役職へキャリアアップしたい」といったものである場合、より年収アップやキャリアアップのサポートが得意な転職エージェントを選ぶのが重要となります。
ここでは、そういった年収アップやキャリアアップへのサポートの実績のある転職エージェントを、以下の2つの基準をベースに紹介していきます。
- 年収アップ率を公開している転職エージェントにおける、その数値と条件
- 年収600万円以上の公開求人の多さ
もちろん、どちらも年収を上げることを保証する絶対的な指標ではありませんが、利用する転職エージェントを選ぶうえでの参考になります。
パソナキャリア
年収アップ・キャリアアップを目指しているのであれば、まずはパソナキャリアを活用するのも良い選択だと言えそうです。
リクルートエージェント
しかし、年収600万円以上の公開求人数はトップクラスであり、現在もそれなりの人がキャリアアップできる土壌はあると判断できます。
拠点も多く、転職サポートの実績も長くキャリアアドバイザーの在籍数も多いため、待遇改善のための転職においておすすめの転職エージェントと言えます。
type転職エージェント
データとしては2018年10月から2019年9月までの1年間のもので、年代別に年収アップ率が紹介されています。目立つのは25歳以下とアラフォー世代で、約7割の人が転職によって年収を上げたことが分かります。
また、3つの職種においても年収アップ率が紹介されており、「営業系」は51.5%、「エンジニア職(IT)」は70.6%、「企画/管理部門」は56.9%となっています(上記ブログより)。
Type転職エージェントは2022年1月現在、拠点が東京のみとなり、年収600万円以上の公開求人数も約600件と比較的少ないですが、運営会社のキャリアデザインセンターは東証にも上場している大企業でもあるので安心感もあります。東京都内や周辺の県での転職を考えているキャリアアップ志向の人におすすめです。
【ITエンジニア向け】レバテックキャリア
また、「エンジニア求人検索」において「希望年収600万円以上」「募集中の求人のみの表示」で絞り込みをしたところ、約5,800件もの公開求人がヒットしました(2022年1月24日現在)。
より評価される場で活躍したい、もっとステップアップしたいと考えているITエンジニア・SEの人は、豊富な高年収案件のあるこのようなサービスを活用することでチャンスが広げられます。
【IT・Web・ゲーム業界】ギークリー
年収が601万円以上の公開求人数も特化型エージェントとしてはかなり多く、エンジニアやクリエイターまたはゲーム系で転職を考えている人で収入を上げていきたいと考えている人には最適な転職エージェントの一つと言えそうです。
どの転職エージェントのサイトを見ても、面接対策については「しっかりとやります」といったニュアンスのことが書かれており、結局どのサービスが優れているのか分からないという人も多いようです。
実際のところ、面接対策の良し悪しは担当者によっても大きくブレることがあり、測定も難しいものです。
それらのことを踏まえつつも、ここでは面接対策において優れたデータや仕組みのある転職エージェントを紹介します。ここに記載のない転職エージェントであってもしっかりと面接対策をしているところはありますので、あくまでも以下で紹介するサービスに関しては、明示された裏付けがあるという点での紹介となります。
面接通過率を約17%上げた「面接力向上セミナー」のあるリクルートエージェント
リクルートエージェントは定期的に「面接力向上セミナー」を開催しています(現在はおもにWebセミナーや動画などで展開しています)。2018年に行ったセミナー満足度調査では、「大変満足」または「満足」と回答した受講者が約97%となり、非常に高い水準でした。
また、実際に受講効果も出ており、セミナーを受講した人の面接通過率は受講前と比べて約17%向上したというデータも提示しています(2018年実績、いずれも公式サイト内「面接力向上セミナーのご案内」ページより。2022年1月現在、このページからの参加申し込みはできません)。
実際にどのような内容なのかをざっくりと解説すると、セミナーの流れは「面接選考の理解」→「企業視点で面接力をチェック」→「シナリオ制作の実践」→「明日からの面接に向けて」という構成で、最終段階においては用意されたワークシートを活用して、自分自身の面接シナリオを作成していきます。
企業側の目線を持ち、採用担当者は転職者のどこを見ているのかというポイントを整理することができ、それぞれの企業に合わせた自己PRや志望理由、シナリオを用意できるようになることが、満足度の高さと通過率向上を実現していると推測できます。
キャリアアドバイザーとは別に採用プロジェクト担当がいるdoda
dodaのエージェントサービスには、キャリアカウンセリングや求人紹介などを行うキャリアアドバイザーとは別に、「採用プロジェクト担当」がいます。キャリアアドバイザーは転職希望者ごとの担当ですが、採用プロジェクト担当は企業ごとの担当です。
キャリアアドバイザーも一般的な面接のアドバイスを行うのですが、採用プロジェクト担当はその企業の人事の視点を理解したうえでの情報提供をしています。
採用担当者と直接やりとりを行っているからこそ分かる「企業が求めている人材」や職場環境などを、電話やメールなどで提供しています。
企業がどのような人材を求めているのかがよりはっきり見えてくることで、転職活動におけるミスマッチや面接対策のも漏れも減ってくることが期待できます。
サイト内の「エージェントサービス」の求人に応募すると、採用プロジェクト担当を利用することになります。この場合、キャリアカウンセリングは行いませんので、まずはキャリアアドバイザーに相談してみてから、サイト上の求人を探してみるという使い方も良さそうです。
働きやすい職場かどうかは、女性にとってかなり重要な要素になりえます。
どのようなライフプランを考えているかによって会社に求めることは大きく異なってきますが、バリバリと働きたい人であれば女性の管理職登用の実績のある場所で働きたいものですし、(現代では男女問わずの話になりますが)子育てをしながら働く場合においても理解のある職場のほうが働きやすいのは当然です。
女性が転職活動をするうえで、話しやすい・利用しやすい転職エージェントを使うことは、より理想的な職場への近道になることが期待できます。
もちろんどのエージェントが多くの女性にとって最適かは選定がとても難しいですが、いくつかの情報や指標をもとに、女性にとってキャリア相談が比較的しやすいと思われるサービスを探ってみます。
「女性が活躍」という条件で求人数比較
まずは、求人検索の条件に「女性が活躍」という絞り込み条件のある転職エージェントにおいて、どの程度公開求人がヒットしたかを比較していきます。
以上の転職エージェントが、サイト上の公開求人検索において、「女性が活躍」求人を確認できるものです。
これらの条件を指定できるサービスにおいて、求人件数が少ないものは見当たりませんでしたので、求人件数や拠点などから利用する転職エージェントを1、2社選んでみるのもおすすめです。
女性の転職サポートに力を入れている転職エージェント
多くの転職エージェントが女性向けの転職特集ページを用意していますが、より社内体制も含めて女性の転職に力を入れているサービスを紹介します。
パソナキャリア
2016年、パソナキャリアは「女性活躍推進コンサルティングチーム」を発足することで、よりきめ細やかな転職サポートを、さまざまな悩みを抱える女性に対して行うようになりました(公式サイト内「プレスリリース(2016.03.01)」より)。
今までは調べてもなかなか知りえなかった産休・育休からの復帰などの具体的な事例を企業から集めることで、より要望に合ったキャリア支援が提供できるよう、体制を整えています。
女性の利用者比率の高い転職エージェントはどこ?
利用者全体のうち女性の比率が高い転職エージェントがどこなのかという視点で、女性に支持されるサービスを探っていきます。
サイト上に利用者層のデータがある転職エージェントにおいて、女性の割合を比較してみました。
転職エージェント別の利用者の女性比率
転職エージェントのなかでも利用者の男女比を公開しているサイトはそれほどなく、確認できるもののみの紹介となりますが、どのサービスも約4割からそれ以上の女性利用者がおり、おおよそ女性にとっても利用しやすいサービスであることはうかがえます(なお、dodaはエージェントサービスだけでなくスカウトサービスや直接応募など、他の転職方法を選ぶ会員登録者も含まれます)。
また、どの転職エージェントにも「キャリアアドバイザー紹介」というページがあり、女性のキャリアアドバイザーも多く在籍していることもよく分かります。
より専門的な相談がしたい人向け:特化型転職エージェント
第二新卒は一般に、新卒から社会人になって3年以内で転職をする人たちのことをいいます。「一通りの社会人のマナーがすでに備わっている、フレッシュな人材が欲しい」と考えている企業から一定の需要があるのが特長です。
そういった需要が下支えすることもあり、第二新卒の転職支援をメインに行う転職エージェントも存在します。ここでは、公開求人数とサポート範囲をもとに比較して紹介していきます。
マイナビジョブ20′sはどんな人におすすめか
マイナビジョブ20′sは、第二新卒含む20代をメインに転職サポートをしている転職エージェントです。客観的な視点を持ちつつキャリアカウンセリングを行うことを心掛けており、限られた時間のなかでも転職者本人に対する理解を深めて提案やサポートできるよう、独自の適性診断をカウンセリング前に受ける流れになっています。
この適性診断は性格上の強みが客観的に判定されるものです。世界で毎年数千万人が受検している適性診断ツール取り扱い企業の協力で作られており、高い信頼性が魅力です。
こういった「自分の強み」から、今後のキャリアの方向性を含めどんな仕事を選ぶのがいいのか、相談も交えて転職を検討したい人に、マイナビジョブ20′sはおすすめです。
ハタラクティブはどんな人におすすめか
ハタラクティブはおもに20代の転職および就職をサポートする転職エージェントです。9割以上の利用者が20代で、掲載されている求人の最終学歴は高卒が37.9%を占めていることからも分かるように、学歴を問わない仕事を探している人にもおすすめです(いずれのデータも2020年8月~1月の実績、公式サイトトップページ「ご利用者データ」より)。
第二新卒として未経験業界への転職を考えている人にも向いています。
なお、第二新卒向けの転職エージェントでなくても、大手エージェントであれば多くの求人があります。キャリアアドバイザーもそれぞれの職域に特化していることが期待できるため、併せて利用してみるのも良さそうです。
上表では、若手の転職サポートを得意としている転職エージェントを比較してみました。いずれも求人は多いサービスですが、「第二新卒歓迎」という条件を入れて公開求人を検索してみると、dodaに多くの求人があることが分かりました。
ちなみに、マイナビエージェントはもう1つ上の表で紹介したマイナビジョブ20’sとは運営会社が異なる別のサービスです(前者は「株式会社マイナビ」、後者は「株式会社マイナビワークス」が運営)。
ITエンジニアをメインに転職支援を行う転職エージェントも多くあります。特化型のエージェントの場合、キャリアアドバイザーも開発エンジニアやインフラエンジニア、営業系エンジニアなどのそれぞれの専門領域に長けている人員が揃っているため、より専門的な相談も理解されやすい傾向があります。
いくつか代表的な転職エージェントを、公開求人数や拠点と併せて紹介していきます。
いずれのサービスもIT・Web業界特化型で専門的な求人が多いため、近くに拠点があるかどうかで利用を決めてみるのも手です。
レバテックキャリアの特長
レバテックキャリアはおもに、東京・大阪・名古屋とその周辺の転職サポートを行っているIT・Web業界向けの転職エージェントです。念入りな企業情報収集と企業別対策により、初回提案内定率は90%と高水準です(2022年1月公式サイト掲載時点)。日本マーケティングリサーチ機構の調査では、「ITエンジニアが利用したい転職エージェント」「ITエンジニアが支持するキャリア支援サービス」の2部門で「No.1」を獲得しています(2021年1月期サービスの比較印象調査、親会社「レバレジーズ株式会社」サイト内「プレスやメディア掲載情報(2021.03.15)」より)。
ギークリーの特長
ギークリーは東京23区の求人がメインとなり、年収アップ率も75%と高水準です。担当者とはLINEでやり取りができるなど、スピーディーかつ気軽に相談できる体制づくりも整えており、小さな要望や疑問もくみ取ることで転職におけるミスマッチを減らしているようです。利用者満足度は85.3%を獲得しており、丁寧なサポートが評価されています(データはいずれも2022年1月公式サイト掲載時点)。
また、総合型の転職エージェントにおいても、IT領域の求人はかなり豊富です。サポートにおいても、大手であれば専門的な知識を持ったキャリアアドバイザーも多数在籍しているため、今後のキャリアプランを含めた相談もしやすいです。
※2 dodaは直接応募型求人もあるため、「エージェントサービスの求人のみ」という条件を加えています。
サイト上の求人検索機能はIT特化型エージェントと比べると専門的な項目でやや劣りますが、どの大手エージェントも力を入れている分野なので、キャリアアドバイザーの専門性にそれほど心配はいりません。SEなどのIT人材であれば、特化型エージェントと大手エージェントを1社ずつ利用してみるのもおすすめです。
管理職をメインに取り扱う転職エージェントは決して多くはありませんが、「管理職・マネージャー」求人も多い大手エージェントが存在します。
管理職をメインとしない転職エージェントにおいては、「こだわり条件」のなかの「管理職・マネージャー」を選ぶことで、求人数を比較していきます。求人数については、年収を指定しないものと、「600万円以上」という条件を付けたものの2パターンで調査しており、いずれも公開求人の数値となります。
※ dodaは直接応募型求人もあるため、「エージェントサービスの求人のみ」という条件を加えています。
管理職の転職支援を得意とするJACリクルートメント
JACリクルートメントは30代から50代の利用者が多く、課長やマネージャー、部長や役員などの管理職、あるいは専門職・技術職の転職サポートをメインに行っています。転職決定者の職種は、技術系、営業系、管理部門(バックオフィス)、コンピューター関連が多いです(2018年実績、公式サイト内「採用企業の方へ」ページより)。
オリコン顧客満足度調査の「ハイクラス・ミドルクラス転職」部門で4年連続No.1を獲得しており(公式サイトトップページより)、拠点も多いため、管理職の転職であればまずはここを使うのがおすすめです。
英語や中国語など、外国語能力を活かしたい人向けの転職エージェントを紹介します。
たとえば外資系企業への転職を考えている場合、「グローバル企業」特化型の転職エージェントを利用するか、求人案件の多い大手エージェントを活用するのがおすすめです。
まずはグローバル企業の転職求人をメインに扱う転職エージェントから紹介していきます。
世界的企業に採用実績のあるエンワールド・ジャパン
エンワールド・ジャパンは世界の名だたる企業への採用実績が魅力です。インターブランド社が公表した「Best Global Brands 2017」のトップ100社中93社に転職などの人材支援をしており、キャリアアップを目指している専門職や管理職の人におすすめできる転職エージェントです。正社員のほか、プロフェッショナル契約雇用やプロジェクトベースの雇用など、転職者の働き方や将来への考えに応じた転職サポートが期待できます。
次に、「外資系求人」で絞り込み検索できる大手転職エージェントにおいて、公開求人数を比較してみました。
※2 dodaは直接応募型求人もあるため、「エージェントサービスの求人のみ」という条件を加えています。
大手転職エージェントにおいては軒並み「外資系企業」の公開求人の数も多いことが分かります。特にdodaは(エージェントサービスでの求人のみに絞って外資系企業の求人を調べましたが)、幅広い業態・職種の多数企業がヒットしました。
法務系人材である場合、専門のエージェントを利用するのがおすすめです。
体育会出身、アスリート・スポーツ経験者で、「今後もスポーツ系の仕事に携わりたい」あるいは「体育会で培った能力やスキル、メンタルやバイタリティを活かしたい」と考えている人には、それらに特化した転職エージェントがおすすめです。
◇ ◇ ◇
転職エージェントを利用する前に心得ておきたいこと
ここまで、さまざまな転職者の目線でおすすめの転職エージェントをおすすめしてきましたが、担当になったキャリアアドバイザーの質や自分との相性によって、使いやすいさや満足度が大きく変わってしまうのも大きな特徴です。
「自分には合わないな」と感じた場合は担当者を変えてもらったり、別の転職エージェントを併用したりしてみるなどの選択肢も、常に頭に入れておきたいです。
ちなみに、複数の転職エージェントを利用することは何ら問題ありませんし、むしろキャリアアドバイザーの親身さや対応力の差などを比較できるなどのメリットもあります。ただしいくつも登録しすぎてしまうと、手が回らなくなり体力が追い付かなくなってしまうリスクもあります。
働きながらの転職か、仕事を辞めてからの転職かによっても変わりますが、最初は2~3社程度の登録にとどめ、その後必要あれば追加で利用していくスタンスがおすすめです。
転職先候補の会社の口コミは、エージェントだけに頼らず自分でも調べる
どんなに親身な転職エージェントを使っても、満足のいく転職ができなければ求職者の幸せにはなりません。また、企業のあらゆる面を把握している担当者であっても、当然ながら働いている社員ほどには内情に詳しくないはずです。
◇ ◇ ◇
なお、この記事で紹介する転職サービスには、アフィリエイト広告リンクを含むものもあります。広告リンクの選定においては「サービスの内容が明確に把握でき、それらが知名度や評判、運営会社の実績などにおいて一定の水準を満たしているもの」に限定しております。