菅義偉首相、GoToキャンペーンの見直しや緊急事態宣言に否定的な見解(発言全文)

新型コロナの新規感染者数は、過去最多の1661人に。緊急事態宣言が再発令されるのでは……という憶測も出ていますが、菅首相は否定的な見解を示しました。
菅義偉首相(11月9日撮影)
菅義偉首相(11月9日撮影)
時事通信社

11月12日の国内の新型コロナ新規感染者数は過去最多の1661人となった。政府が実施するGoToキャンペーンの見直し緊急事態宣言の再発令を予想する声も出ているが、菅義偉首相は否定的な見解を示した。

13日午前、首相官邸で記者団の質問に答えた際に、見直しや発令について「現時点においてそのような状況にはない」という専門家の認識を「承知している」と話した。国民に対しては、飲食を伴う懇親会などの「感染リスクが高まる5つの場面」を避けるように訴えている。

■記者団と菅首相の質疑応答

――-過去最多を更新しましたが、政府が実施しているGoToキャンペーン事業を継続することに変わりないのか。緊急事態宣言を再び出すことも想定しているのか。現状の分析と今後の対応について教えてください。

新型コロナウイルスの感染状況については、新規陽性者数の増加傾向が顕著になってきております。特に北海道、東京、大阪、愛知を中心とした県域などで顕著であります。

こうした状況を受けまして昨日の夕方に田村大臣、西村大臣から感染状況について説明を受けるとともに、自衛隊とも緊密に連携をしながら最大限の警戒感を持って、自衛隊の感染状況に応じた対策をしっかりと実施するように指示を致しました。

緊急事態宣言(の発令)やGoToキャンペーンの見直しについては、専門家も「現時点においてそのような状況にはない」という認識を示していることは承知をしております。

政府としては感染が拡大している地域において大規模・集中的な検査や、クラスター対策の専門家の派遣、保健師の広域的な派遣調整など、自衛隊の感染拡大の防止に向けた取り組みをしっかりと支援しているところであります。

国民の皆さまにおかれましては、先般、新型コロナウイルス分科会が提言しました「飲食を伴う懇親会」や「マスクを外しての会話」など、感染リスクが高まる5つの場面を踏まえていただいて、今一度、基本的な感染拡大防止対策に努めていただきたいと思います。このようにお願いしたいと思います。以上です。

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