台風24号 暴風域を伴い「強い」勢力に 進路は不確定

沖縄の南方でほとんど停滞、その後の進路が不確定
ウェザーニュース

23日(日)3時現在、台風24号(チャーミー)は発達して「強い」勢力となりました。

今週中頃には沖縄の南で猛烈な勢力となる予想で、週後半に沖縄へ接近する可能性があります。その後の進路はまだわかりませんが、進路次第では日本へ影響する可能性もあります。

▼台風24号 23日(日) 3時現在

存在地域 フィリピンの東

大きさ階級 //

強さ階級 強い

移動 西 30 km/h

中心気圧 975 hPa

最大風速 35 m/s (中心付近)

最大瞬間風速 50 m/s

海水温の高い海域を進み、さらに発達へ

海面水温 9月21日
海面水温 9月21日
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この先台風24号は、海面水温が28℃以上と温かい海域を西よりに進み、そこからエネルギーを供給されて勢力を強める見込みです。

台風発生から30時間で早くも「強い」勢力となりましたが、今後も発達を続けて、明日には「非常に強い」勢力に、週中頃には沖縄の南で「猛烈な」勢力となる予想です。

沖縄の南方でほとんど停滞

その後の進路が不確定

来週中頃には沖縄の南方へと進み、付近でほとんど停滞する予想のため、その先の動向がとても予想しづらい状況です。

冒頭の進路図にある、進路のとりうる幅を示す「予報円」は、5日先の時点で半径540kmとかなり大きく、その円内に中心が入る確率が70%とされています。つまり、5日先に存在しうる位置は、フィリピンの東から沖縄付近までかなりの幅があると読み取ることが出来ます。

世界の気象機関による予測モデル
世界の気象機関による予測モデル
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複数のシミュレーションモデルの計算結果を比べると、沖縄の先島諸島付近へ接近する予想をしているものが多くなっています。

しかし、図示されている期間よりも先は計算にばらつきが大きく、進路が予想しづらい状況です。同じ機関の予測モデルでも、最新の計算が更新されるたびに、情報が大きく変わることもあります。

東シナ海を北上し本州方面への接近を示唆する予測モデルもあるため、ウェザーニュースでも詳細な解析を進めています。

一般的に、予報は期間が近づくにつれて精度が上がりますので、今後も最新の情報にこまめに確認するようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風24号のチャーミー(Trami)は、ベトナムが提案した名称で、バラ科の花の名前です。

(2018/09/23 06:30 ウェザーニュース「台風24号 暴風域を伴い「強い」勢力に 進路は不確定」より転載)

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