高崎山初のメスのボスザル、恋の季節でトップ陥落?海外でも反響「地位を手放さないで!」

高崎山自然動物園で初めて、メスザルとしてボス認定されたヤケイ。恋の季節で新たな展開が…

大分市の高崎山自然動物園で初めて、メスのボスザルになった「ヤケイ」のストーリーが、海外でも反響を呼んでいる。

高崎山自然動物園によると、ヤケイは2021年夏に、677頭いる「B群」と呼ばれる群れのボスに認定された。

メスザルが群れのトップに立つのは70年近い同動物園の歴史上初めてで、自然界でもとても珍しい出来事だという。

高崎山自然動物園で初めてメスのボスザルに認定されたヤケイ
高崎山自然動物園で初めてメスのボスザルに認定されたヤケイ
高崎山自然動物園

ヤケイは9歳で1児の母。もともとはおとなしいメスザルだったが、2021年に自分の母親と大ゲンカをしてメス頭の地位を奪った後、群れ上位のオスザルたちと戦って勝利をおさめた。

そしてついにオスザル第1位の「ナンチュウ」より優位な存在となり、群れの序列1位になった。

このストーリーを、科学ジャーナリストのアニー・ロス氏ニューヨークタイムズで紹介。

メスのボスザル誕生のいきさつだけではなく、恋の季節と三角関係が理由で、ヤケイのボスの座が危うくなっていることを伝えた。

高崎山自然動物園

地位を危うくする恋の季節

恋の季節になると、なぜヤケイの地位が危うくなるのだろうか。

ニホンザルの発情期は11月〜3月。高崎山自然動物園によると、ヤケイは群れのトップになった後、しっぽを上げて歩く、木を揺らすといったボスらしい行動を見せていたが、発情期になってからそういった姿を見せなくなっている。

そして2021年11月の初めに、雄のゴローがヤケイに対して求愛行動を取るようになると、ヤケイは嫌がることなく受け入れるように。

一方、別の雄のルフィもヤケイにプロポーズしているが、ヤケイはルフィには好意を見せていないという。

求愛行動で、オスザルは魅力を感じたメスザルにかみつく激しい行動をとる。

発情期の間にオスがヤケイからボスの座を奪う可能性もあり、職員たちは今後の行方に注目しているという。

ニューヨークタイムズの記事も「発情期で地位の変動が起こり得る」としており、ドラマチックな展開にSNSではサルの女王への支持も投稿されている。

私はこの女王にしか仕えない

#もっと女性の代表を選ぼう

女性のボスを強く押します

女性の皆さん、今日革命が始まりました

女王ヤケイの統治が長く続かんことを!

また、今後の展開を知りたいという要望や、ヤングアダルト小説のシリーズになりそうだという意見もある。

わかった。だけどこの続きを見られるストリーミングサービスはどこ

ヤングアダルトのクイーンでしょう

そしてもちろん、発情期を迎えたサルの女王の行く末を心配する声もある。

ヤケイ、聞いて。これはワナだよ。愛のために地位を手放さないで。集中して。これはワナです!!

ゴローのためにトップの座を捨ててしまわないで

また、タブロイド紙のせいで女性リーダーが追われることになる

ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆しました。

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