テイラー・スウィフトがNetflix番組に抗議。「性差別的なジョークで女性を馬鹿にするのはやめませんか」

『ジニー&ジョージア』に出てきた自分の名前を使ったジョークに、ヒビの入ったハートの絵文字で抗議しています
Photo by George Pimentel/Getty Images)

性差別的なジョークを、テイラー・スウィフト氏が笑ってすますことはない。

スウィフト氏は3月1日、Netflixで配信されている番組『ジニー&ジョージア』で出てくるセリフをTwitterでシェアし、抗議した。

スウィフト氏が問題視したのは、同番組のシーズン1エピソード10で使われているセリフだ。

このエピソードでは、ティーンエイジャーのジニーと母親のジョージアが口論する場面がある。

その中で母親に「ボーイフレンドと別れたのか」と聞かれたジニーが「What do you care? You go through men faster than Taylor Swift(関係ある?自分はテイラー・スウィフトより早く男を変えるくせに)」とジョージアに言う(日本語訳では「関係ある?自分こそすぐ男を変える」)。

スウィフト氏はこのセリフのスクリーンショットをTwitterでシェア。

「ヘイ『ジニー&ジョージア』。まるで2010年に後戻りしたような、つまらなくて性差別的な冗談ですね。こんな冗談を面白いように取り上げて、一生懸命頑張っている女性たちを馬鹿にするのはやめませんか」とコメントした。

さらにNetflixに対しても「@netflix、ミス・アメリカーナの後にこれを配信するのは、あなたたちを良く見せません」とヒビの入ったハートの絵文字を付けて抗議。

最後に「女性史月間おめでとう、と言いたいところなんですが」と、3月が女性の業績や女性参政権について学ぶ月であることを強調している。

スウィフト氏のコメントについて、ハフポストUS版はNetflixにコメントを求めているがまだ回答はない。

スウィフト氏の抗議には多くの人たちが賛同しており、番組配信が始まった後には、スウィフト氏のファンらは「RESPECT TAYLOR SWIF(テイラー・スウィフトにリスペクトを)」というメッセージをツイートしている。

その一方で、「過去にコラボしたことのある著名人を怒らせないために、Netflixがコンテンツを検閲するようなことがあってはならない」とコメントしている人もいる。

女性だけに向けられる攻撃がある

スウィフト氏は、性差別や女性に対する中傷に抗議し続けてきた。

2019年のVogueのインタビューでは、10代でデビューしてから大人の女性に成長し、『I Knew You Were Trouble』や『We Are Never Ever Getting Back Together』といった付き合った男性を批判するような曲をリリースすると攻撃されるようになった、とスウィフト氏は語っている。

「女の子が成功すると『曲がヒットしてすごい』と言われます。『自分で曲も書いていてすごいね』と。だけど次第に怖い存在であるかのように言われるようになる。スタジアムでライブをするようになり、大人の女性になると、もはやクールじゃなくなるんです」

そういった批判や態度は、大抵の場合男性アーティストには向けられないともスウィフト氏は語っている。

「私が作詞を武器にしているとか、汚い手を使っていると言う人もいます。そして『お前気をつけろよ。彼女、お前のことを歌にするかもしれないぞ。近寄るな』と言うんです」

「最初に言いたいのは、作詞は私にとってそういったものではないということ。そして同じことを、男性アーティストも言われるでしょうか。『気をつけろ女の子たち。彼は君たちとの経験を作品を作るインスピレーションにしているぞ』って」

ハフポストUS版の記事を翻訳しました(翻訳:Satoko Y )。

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