6月21日、関東から西 数年に1度の大雨

関東から西で、数年に一度の大雨の恐れ。通勤や通学の時間帯は、あちらこちらで滝のような雨が降り、梅雨入りして一番の大雨か。

あすは関東から西で、数年に一度の大雨の恐れ。通勤や通学の時間帯は、あちらこちらで滝のような雨が降り、梅雨入りして一番の大雨か。関東も荒れた天気で、きょうとの気温差にも注意。

あすの朝 雨の強まる所は?

あす21日は、梅雨前線が、西日本や東日本の太平洋側に停滞するでしょう。この梅雨前線に向かって、雨のもとになる「暖かく湿った空気」がどんどん流れ込むので、関東から西では、数年に一度の大雨になる所もありそうです。

あすの朝6時~9時の予想降水量は、上記の通り。この時間は、広い範囲で、10ミリ以上の「本降りの雨」が予想されています。特に、九州から東海地方は、朝は、あちらこちらで、1時間に50ミリ以上の「非常に激しい雨」が降りそうです。

【誰かに話したくなる 豆知識】

「非常に激しい雨」って、どれくらいの雨?

滝のように降る雨で、傘は全く役に立たなくなります。また、雨の音で、寝ている人の半数くらいが雨に気がつくくらいです。外は、水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるので、車の運転は危険なレベルです。また、地下室や地下街に雨水が流れ込んだり、マンホールから水が噴き出すこともあるくらいの雨なのです。

九州から東海では、朝の通勤や通学の時間帯が、「非常に激しい雨」の時間帯と重なっている所が多いので、朝は、時間に余裕をもってお出かけするのが良さそうです。車の運転は、いつも以上に慎重にして下さい。

さらに、朝だけでなく、日中も雨の量が増えるでしょう。21日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、四国地方300ミリ、近畿地方、東海地方250ミリ、九州南部180ミリ、奄美地方、関東甲信地方150ミリとなっています。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫にも警戒が必要です。カミナリの鳴る所もありますので、落雷や突風にも、十分お気を付け下さい。

関東 雨や風が強まる時間は? 気温差にも注意

そして、発達した雨雲は、東へ進む見込みです。関東に雨雲が入ってくるときには、雨雲はまとまった形ではないと見ていますが、それでも、南部を中心に、土砂降りの雨になるでしょう。

関東の雨のピークは、今のところ、昼過ぎから夕方の予想です。そして、沿岸部では雨だけでなく、風も強く吹くでしょう。

関東の風のピークは、あすの夕方から、日付が替わる頃にかけて。夕方は、雨も風も強いので、横殴りの雨になる所がありそうです。

傘をさしても濡れてしまうので、歩いてお出かけの方は、レインコートやレインブーツを用意するのも良いでしょう。

そして、あすの関東は、きょうとの気温差にも注意が必要です。きょうの最高気温は、前橋市や埼玉県秩父市などで、30度以上の真夏日になりましたが、あすは昼間も、気温がほとんど上がらないでしょう。

東京千代田区の3時間ごとの予想をみると、ずっと、20度前後のままです。ただ、湿度が高いので、風通しの悪い所や、人の多い所では、少しムシムシするでしょう。羽織る物で調節するのが、おススメです。

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望月 圭子

[日本気象協会本社]気象予報士 熱中症予防指導員

福島県会津生まれ。

東京での大学生活を経て、テレビ山梨のアナウンサーに。

ニュースや中継、県政番組、音楽番組、グルメコーナーなど、幅広く経験しました。

フリーに転身後、大好きな気象を学び、気象予報士の資格を取得。

『OAに強い気象予報士』として

テレビ山梨「ニュースの星」気象キャスターや

NHKラジオ「ジャーナル」気象キャスターを務め、

フジテレビで気象の解説をしたり、

文化放送やニッポン放送、JFNなどでも、天気を伝えてきました。

現在は、テレビやラジオの天気原稿を書いたり、

新聞の天気概況も担当しています。

「どう伝えるか」ではなく

「あなたに、どう伝わるか」を大切にしながら

日々の天気を伝えている私が、

『あなたのお抱え気象予報士』になれれば、幸いです。

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