「超大型」台風10号の進路予想 15日ごろに上陸の可能性

大雨や暴風で交通機関に影響が出るおそれも。お盆のUターンラッシュと重なる可能性があります。
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台風10号(クローサ)は、2017年の21号以来の超大型の台風として、北上を続けています。

▼台風10号 8月13日(火) 6時
存在地域 種子島の南東約600km
大きさ階級 超大型
強さ階級 //
移動 北西 15 km/h
中心気圧 965 hPa
最大風速 30 m/s
最大瞬間風速 45 m/s

今後は再発達して西日本に接近し、15日(木)頃に「強い」勢力で上陸する可能性が高まっています。お盆のUターンラッシュに大きな影響が出る可能性があるため、随時最新の情報を確認してください。
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一旦勢力を落とすも、再び「強い」勢力に発達か

台風10号は「非常に強い」勢力だった9日(金)頃と比べると、今日12日(月)現在は勢力を落としています。

しかし、この先は海水温の高い地域を通過することで再発達し、「強い」勢力となって日本へ上陸するおそれがあります。

西日本を中心に、大雨や暴風に警戒

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台風の接近前から通過中にかけて、西日本の太平洋側ではまとまった雨が降り、四国の山沿いや九州南部、紀伊半島南部などで大雨となる可能性が高まっています。多い所では総雨量が800mm前後に達するおそれがあり、土砂災害や洪水等の発生が懸念されます。

台風の接近時には風も強まり、30m/sを超えるような非常に強い風が吹くおそれがあります。暴風に警戒してください。また、今回の台風は暴風域が広いうえに動きが遅いため、暴風が長時間継続することが予想されます。中心が近くを通る地域などでは、丸一日に近い長時間、暴風域に入る可能性もあります。日常の買い出し等を早めに進めておいてください。

大雨や暴風の影響で、交通機関にも影響が出るおそれがあります。お盆のUターンラッシュと重なる可能性があるため、随時最新の情報を確認して予定をご調整ください。

海辺のレジャーや磯釣りは高波に要注意

波高の予想
波高の予想
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東日本や西日本の太平洋では、既にうねりを伴って波が高くなっています。

お盆で海に出かける方も多いかと思いますが、海上で普段より波が高くなるだけでなく、数十分に一度程度の頻度で非常に大きな波が押し寄せて、砂浜や岩場などにいても波にさらわれるおそれがあります。海水浴や磯釣りなど海のレジャーには十分注意が必要です。

すでに太平洋側の広い範囲で波やうねりが高くなっており、台風が近づくとさらに高まって、大しけが予想されます。さらに15日(木)は大潮にあたるため、高潮のおそれもあります。沿岸部では高波や高潮による浸水にも警戒をしてください。

台風9号は消滅

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今朝3時、台風9号は中国・華北で熱帯低気圧になりました。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風10号のクローサ(Krosa)は、カンボジアが提案した名称で「鶴」のことです。

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