【台風10号】風が強まる前に要確認 家を守るための10のポイント

台風への早めの備えを徹底したうえで、万が一の際には避難のタイミングを正確にとらえ、危険と判断されたらためらわずに避難しましょう。
台風10号
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ウェザーニュース

台風10号は日本列島に向かって北上し、特別警報級の勢力で九州や沖縄に接近するおそれがあります。
台風の影響があると予想されている地域では、風雨が強まる前に家の内外ともに備えを固めておく必要があります。留意しておくべき対策ポイントを、まとめてみました。
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雨戸やシャッター、窓など屋外のチェックと補修は早めに

風が強まる前にチェック!家を守るための10のポイント
風が強まる前にチェック!家を守るための10のポイント
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内閣府政府広報オンラインでは、ツイッターで台風が来る前の住宅の点検ポイントについて、注意を喚起しています。次の点について、早めの準備を整えましょう。

【テレビアンテナ】
錆びたりゆるんだりしていないか。アンテナそのものに加え、屋根部材の劣化が破損の原因になることも。周囲も含め確認しておく。

【雨戸やシャッターのない窓】
割れたガラスの飛散防止のためにカーテンを閉めたり、窓に飛散防止フィルムを張ったりする。飛散防止フィルムがない場合は、養生テープで補強するのも飛散防止に効果的。

【物干し竿】
飛ばされないように下に降ろしておく。結束バンドなどが劣化している可能性もあるので、効果を過信しないように。

【庭木】
飛ばされたり倒れたりしないように固定する。平均風速が20メートルを超えると細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れたりし始める。

【植木鉢】
強風で飛ばされそうなものは家の中へ。大きな鉢も新聞紙を鉢土の表面に詰めるように入れて覆い、枝葉全体を不織布で覆ってひもで縛って横に倒し、両脇をれんがなどで支える。

【屋根瓦やトタン】
めくれたり壊れたりしていないか確認。とくに瓦ははがれやすく重いため、2次被害の危険性が高くなる。瓦同士にずれはないか、屋根の棟鈑金が浮いていないかもチェックポイント。

【雨どい】
枯葉や砂が詰まっていないか確認。1階よりも2階のほうが風雨が当たりやすいため、破損の可能性が高いが、自分で補修するのは危険も伴う。不安な場合は早めに業者に相談を。

【雨戸やシャッター】
ちゃんと閉まるか点検補修を。窓が割れる原因は風よりもむしろ、飛ばされてきた物が当たること。衝突予防のためには、雨戸やシャッターが確実に閉められるようにする必要がある。

【窓】
ひび割れやがたつきはないか確認。割れてしまうと室内は雨で濡れ、吹き込む強風で物が飛び散るなど、大変なことに。ガラスがなくなった部分を塞ぐ応急処置もままならない。

【プロパンガス】
固定されているか確認。洪水による流出など、大きな被害が予想されるときは、容器バルブを時計回り(右)に回し、閉めておく。

支障が見つかった場合は、すぐに補修しておきましょう。

その他にも万が一の備えを

家の周辺や屋内での防災対策も重要です。万が一の事態に備えて、次の点について、早めの準備を整えましょう。

【車のガソリンを満タンに】
災害になると燃料インフラが乱れることがあるので事前に補給。また、停電時の車載テレビやラジオによる情報収集やスマートフォンの充電も可能。

【風呂場に水をためておく】
断水に備えて、浴槽やバケツなどに水をためておけば、水洗トイレも使える。

【側溝、排水溝を掃除】
枯葉やゴミなどは取り除いておく。排水溝の水はけが悪いと豪雨時、急激に水位が上がり、周辺にまで浸水被害をもたらす可能性がある。

【スマホ、パソコン、モバイルバッテリーを充電】
停電に備えてスマホとノートパソコンはフルに充電しておく。ノートパソコンの充電池は、スマホの充電にも使える。

【非常用持ち出し袋の中身の確認】
必需品は、現金(小銭も)/各種カード・預金通帳など/印鑑/健康保険証/運転免許証など身分証明書。そのほか必要と思われる物品のチェックリストを作成しておく。

【家の近くの避難所がどこか確認、家族とも情報共有】
家族で緊急時の連絡手段や方法、待ち合わせる避難所(学校や公民館など自治体が指定する避難場所に限る)や避難経路について、事前に話し合って決めておく。

【最新の情報を入手】
気象情報だけではなく、「洪水ハザードマップ」「高潮ハザードマップ」などで自宅がどのような災害を受ける可能性があるかを確認する。さらに、河川が近くに流れている地域では、国土交通省の「川の防災情報」などをチェックする。

危険と判断されたらためらわず避難

台風による災害は、全国どこでも起こりうる可能性のあるものです。自分と大切な人の命を守るため、事前に適切な避難方法を考えておきましょう。

台風への早めの備えを徹底したうえで、万が一の際には避難のタイミングを正確にとらえ、危険と判断されたらためらわずに避難しましょう。ただし、外に出るより自宅にとどまったほうが安全なケースもあります。その際はなるべく高い位置に、斜面や水面が近くに存在する場合はその反対側の部屋などで待機するようにしてください。
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