すぐわかる新型コロナウイルス対策。WHOが提唱する8つの方法

WHOは記者会見で「マスクで100%防げるとは限らない」として、頻繁な手洗いを推奨していた。
WHOが新型コロナウイルス対策のページに掲載した手洗いのイラスト
WHOが新型コロナウイルス対策のページに掲載した手洗いのイラスト
World Health Organization

新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、WHO(世界保健機関)は、感染を予防する基本的な対策を2月6日までに、公式サイトに英文で掲載した

頻繁に手を洗うことや、他人との距離を保つこと、調理が不十分な動物料理を避けることなど、8つの基本的な対策を掲げた。

マスクに関する項目はなかった。WHOのグローバル危機準備担当局長シルビー・ブリアン医師は2月4日の記者会見で、新型コロナウイルスに感染した人はマスクを着用するべきだとした一方、病気の徴候がない他の人にとっては「マスクで100%防げるとは限らない」と説明。マスクよりも、頻繁に手を洗うことなど、他の衛生対策を推奨していた。

WHOが公式サイトに掲載した基本対策の日本語訳は、以下の通り。

■頻繁に手を洗う

アルコール消毒液、または石鹸と水で頻繁に手を洗ってください。

【理由】アルコール消毒液または石鹸と水で手を洗うと、ウイルスが手にある場合はウイルスが死滅します。

■咳エチケットの実践

咳やくしゃみをするときは、曲げた肘やティッシュで口と鼻を覆ってください。すぐにティッシュを閉じた容器に捨て、アルコール消毒液か石鹸と水で手をきれいにしてください。

【理由】咳やくしゃみをするときに口と鼻を覆うことで、細菌やウイルスの拡散を防ぎます。手にくしゃみや咳をすると、触れた物や人を汚染する可能性があります。

■人との距離を保つ

自分と他の人、特に咳をしている人、くしゃみをしている人、発熱している人との距離を少なくとも1メートルは置いてください。

【理由】新型コロナウイルスなどの呼吸器疾患に感染した人が咳やくしゃみをすると、ウイルスを含む小さな水滴が飛び出します。近すぎる場合は、ウイルスを吸い込む可能性があります。

■目、鼻、口に手で触れないで

【理由】手はウイルスで汚染されている可能性のある多くの物体に触れます。汚染された手で目、鼻、口に触れた場合、物体から自分にウイルスを移すことができます。

■発熱、咳、呼吸困難がある場合は、早めに医療を受けてください

新型コロナウイルスへの感染が報告されている中国の地域に旅行したことがある場合、または中国から旅行してきた呼吸器症状のある人と密接に接触した場合は、医療従事者に伝えてください。

【理由】発熱、咳、呼吸困難があるときはいつでも、呼吸器感染症またはその他の深刻な状態が原因である可能性があります。直ちに医師の診察を受けることが重要です。発熱を伴う呼吸器症状にはさまざまな原因があり、個人の旅行歴と状況によっては、新型コロナウイルスがその1つになることがあります。

■軽度の呼吸器症状があるけど、中国または中国国内での旅行歴がない場合は…

軽度の呼吸器症状があり、中国へのまたは中国国内での旅行歴がない場合は、基本的な呼吸器および手指の衛生管理を注意深く行い、可能であれば回復するまで家にいてください。

■一般的な予防措置として、生きた動物の市場、湿った市場、または動物製品市場を訪問するときは、一般的な衛生対策を

動物や動物製品に触れた後は、石鹸と水で定期的に手洗いしてください。目、鼻、口に手で触れないでください。病気の動物や腐った動物製品との接触を避けます。市場の他の動物(野良猫や犬、げっ歯類、鳥、コウモリなど)との接触は、厳しく避けてください。汚染された可能性のある動物のふんや土、店舗や市場施設の構造物との接触を避けてください。

■生または調理が不十分な動物の料理を避ける

生の肉、生の牛乳、または動物の臓器を扱う際は、食品の安全対策に従って、未調理の食品との相互汚染を防止してください。

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