国際女性デー、中国の女性は法律で午後休。 歯の浮くような「愛のメッセージ」も登場

「君は僕の憲法」(北京師範大学の横断幕より)

3月8日は国際女性デー。20世紀初頭のアメリカ・ニューヨークで起きた女性たちのストライキが起源だが、中国では独特な記念日へと発展している。

働く女性のイメージ画像
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Getty Images

■午後休が規定されている国

中国では国際女性デーは「婦女節」や「女神節」などと呼ばれている。

中国の内閣にあたる国務院が公布している法規定によると、この日は女性にだけ半日の休みが与えられることになっている。

午前中に出勤し、午後は早退するという勤務が多いようで、中国のSNS・微博(ウェイボー)には「休みだ休みだ映画行くぞ!」などと嬉々として午後の予定を報告しているツイートもあれば、「早退なんて無理。定時で上がれればそれだけで最高」と嘆く声も見受けられた。

■「君は僕の憲法」

女性デーの特殊な過ごし方は大学にも広がっている。

中国の各地の大学では、この日に合わせて男子学生が女子学生に向けた「愛のメッセージ」を横断幕にしたため、キャンパスの至るところに貼り付ける慣習がある。

重慶大学でソフトウェアを学ぶ学生たちが「人生における2つの喜び、ソースコードと君の存在」と書けば、北京師範大学の法律専攻では「君は僕の憲法、つまり僕の最高法」といずれも歯の浮くような言葉ばかりが並んでいる。

内モンゴル財経大学に通う女子学生は、バラを5本も送られる人気ぶり。地元メディアに「男子に何か伝えたいことは?」と問われると「なんで私から?男子が私に気持ちを伝えるべきでしょ」と切り捨てた。

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