“今年の単語”は「使い捨て」 便利なライフスタイルの象徴だったプラスチック商品はいま

今や無駄の多い社会の象徴となった。

イギリスのコリンズ英語辞典は11月7日、2018年を象徴する「今年の単語」に、「single-use(『使い捨て』の意味)」を選んだと発表した

使い捨て」とは、使った後、修理・補給などをしないで捨ててしまうこと。また、そのように作られたもの。一般的に、一度使用したら廃棄することを見込んで作られたプラスチック製品などを意味する。

ストローやボトル、袋など、かつては手軽で便利なライフスタイルの象徴だった使い捨てアイテムだが、今や無駄の多い社会の象徴となった。

海上を漂うプラスチックごみが海洋生物に悪影響を与えているとされる問題は、使い捨てプラスチックの使用削減を目指す世界的なキャンペーンにつながった

コリンズの調査によると「使い捨て」の使用回数は2013年に比べて4倍に増えている。BBCの「ブループラネットII」など、この問題を取り上げるテレビ番組なども増えているという。

(写真はイメージ)
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コリンズが選んだ「今年の単語」の一覧には、ジョギングとごみ拾いを合わせたスウェーデン発祥の単語「plogging(プロギング)」が一般用語として挙がった。他にもイギリスのEU離脱を支持するなど反動的な考えを持つ、主に白人の中年男性を意味する「gammon(ギャモン)」などが候補になった。

「今年の単語」は、2017年は「fake news(フェイクニュース)」、2016年は「Brexit(ブレグジット)」が選ばれている。

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