毒の泡に浸かって祈りを捧げる女性。インドで最も汚染された「聖なる川」の光景だ(動画)

首都デリーから1日に30億トンもの排水が流れ込んでいます。

有毒物質の巨大な泡が流れる川に半身を浸かりながら、女性が祈りを捧げている。これは、インドの首都デリーで撮影された動画だ。

フォトジャーナリストのブライアン・デントンさんが「有毒な泡が流れる中で祈っている」と、11月29日にTwitterに投稿。「恐ろしい光景だ」「悲しい」という声が世界に広がっている。

この女性が浸かっているヤムナー川は、ガンジス川の支流。首都デリーから1日に30億トンもの排水が流れ込むことから水質汚染が深刻だ。「インドで最も汚れた川の一つ」とも言われている。

11月初旬に開かれるヒンズー教の祭り「チャート・プージャ」では、女性信者は断食をしたり、川で太陽神スーリヤに祈りを捧げる風習がある。

インドのヒンズー教徒の間では、ヤムナー川はガンジス川と並ぶ「聖なる川」として信仰の対象となっており、泡だらけの水に入る女性信者の姿が見られる。

泡だらけのヤムナー川で、祈りを捧げるヒンドゥー教の女性信者(2019年11月3日にデリーで撮影)
泡だらけのヤムナー川で、祈りを捧げるヒンドゥー教の女性信者(2019年11月3日にデリーで撮影)
Adnan Abidi / Reuters

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