オレオに歯磨き粉を挟んでホームレスに与えたYouTuberに服役の判決 SNS閉鎖も命じる

問題のYouTuberは「イタズラはフォロワーを喜ばせるためのものだった」と話した。
ReSetのYouTube動画のスクリーンショット
ReSetのYouTube動画のスクリーンショット
Youtube / ReSet

スペインのYouTuberが、行き過ぎたいたずらで15カ月の服役と2万2300ドル(約240万円)の罰金を科された。動画の為に、オレオに歯磨き粉を挟んだクッキーをホームレスに与えたことが原因だ。

バルセロナ裁判所は5月31日、インターネットで「ReSet(リセット)」として知られるカンギュア・レンが2年前に犯したイタズラは、「被害者の道徳的誠実性」を犯しているとし、判決を言い渡した。スペインのニュースメディアが報じた。

裁判所は更に、レンのYouTubeとその他のSNSアカウントを5年間閉鎖するよう命じた。

しかし、21歳のレンが実際に服役する可能性は低い。スペインの法律では、非暴力的な初犯者の2年以下の服役は保留されることが多いという。

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Michael Burrell via Getty Images

2017年に、レンは100万人いる彼のフォロワーからの「いたずらチャレンジ」に応え、オレオクッキーの中身のクリームを歯磨き粉に入れ替え、動画を制作した。そのクッキーと20ユーロ(約2400円)を、ルーマニア人のホームレスの中年男性に与えると、男性はクッキーを食べた後に嘔吐した。

後にYouTubeから消去されたそのビデオでレンは、「やりすぎたかも」と言ったが、「でもこれで歯が綺麗になる...きっと彼は貧しくなってから、歯を磨いていないだろうから」と話していた。

スペインのニュースメディアによると、レンは裁判所で「この動画はただの悪いジョーク」であり、「イタズラはフォロワーを喜ばせるためのものだった」と話した。

しかし裁判官は、レンはこのビデオによる広告収入で2000ユーロ(約24万円)を得ていることを指摘。そしてこのビデオはレンが製作してきた沢山の「いたずらチャレンジ」に応えるビデオの一部でしかない。

「これは1度だけの行為ではない」とローザ・アラゴネス裁判官は判決を言い渡した。そして、レンは「弱い被害者」に「冷酷な行為」をしてきた、と指摘した。

スペインのEl Pais紙によると、レンは中国で生まれたが、小さな頃からバルセロナに住んでいるという。

ハフポストUS版の記事を翻訳、編集しました。

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