鳩山由紀夫元首相、元号発表に「天皇の政治利用」と批判

4月から始まった統一地方選について触れ、「もし影響が出たら、天皇の政治利用ではないでしょうか」とつづった。
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鳩山由紀夫元首相が4月3日、Twitterを更新し、5月1日から施行される新元号「令和」をめぐり、「政府もメディアもはしゃぎすぎているように思えてなりません」と苦言を呈した。

鳩山氏は、「平成の時のように、官房長官に任せれば良いものを、安倍首相が自ら談話を発表したり、いくつかのTVに出演されたりするのは如何なものでしょうか」とツイート。4月の統一地方選について触れ、「もし影響が出たら、天皇の政治利用ではないでしょうか」とつづった。

安倍首相は会見で、「令和」の出典元となった万葉集について「我が国の豊かな国民文化と長い伝統を象徴する国書であります」と説明している。

鳩山氏は、「安倍総理は万葉集という国書から採用したことをことさら強調されていますが、作者の大伴旅人は漢書からあの文章を引用したようですね」とも言及。「元々漢字は中国伝来ですし、無理に国書を強調しても詮方ないことではないでしょうか」とツイートした。

朝日新聞デジタル日経新聞などは、典拠となった序文の部分が、中国の書家、王羲之の『蘭亭序(らんていじょ)』を下敷きにしている、との専門家の指摘を伝えている。

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