Getty、批判を受け「最もセクシーな女性サポーター」特集ページを削除

「我々は失敗を後悔し、ページは削除しました」

アメリカ合衆国ワシントン州のシアトルに本社を置く大手写真画像代理店「Getty Images」(以下Getty)が性差別との批判を受けてロシアワールドカップに集まる女性サポーターを特集したページを削除したようだ。26日、英紙『ガーディアン』が報じている。

批判の対象となったのは「最もセクシーな女性サポーター」と題した特集ページで、Gettyは公式ツイッターアカウントなどでも宣伝を行っていた。これに対して女性サッカーサポーターのためのコミュニケーションサイト「This Fan Girl」のスポークスマンは「今日公開されたGettyのリストはとても残念なものだ。彼らにはその規模と影響力から、サッカー界に存在する男性の優位性を止めなければいけないという責任がある」と今回のキャンペーンが性差別などに繋がっていると主張し批判を展開。

ただ、SNSなどでは今回のページに対して、好意的な声も挙がっているようで「フェミニストの嫉妬」などといったことを示唆するポスターなどが出回っているようだ。

これを受けてGettyは対象の特集ページを削除。そして「我々は失敗を後悔し、ページは削除しました。ワールドカップについてはたくさんの面白い話が存在するが、私たちはこれ(女性サポーター特集ページ)がそれらの中には入らないということを認めます」と公式にコメントを発表した。

今年に入って、サウジアラビアで女性の史上初めてのサッカー生観戦が実現するなど、少しずつ変わり始めているサッカー界。サッカーを愛するすべての人にとって居心地のいい世の中になることを心から願う。

(2018年6月27日Football Tribe Japan「Getty、批判を受けセクシー女性サポーターの特集ページを削除」より転載)

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