香川真司、チェルシーMFマタのマンU入りで最大の正念場

マンチェスター・ユナイテッドはキャピタル・ワン・カップでサンダーランドと対戦した。PK戦にまでもつれたが敗戦、香川にも低い評価が並んだ。それよりも話題を呼んでいるのが獲得濃厚と言われているマタだ。果たして香川への影響は?

マンチェスター・ユナイテッドはキャピタル・ワン・カップでサンダーランドと対戦した。PK戦にまでもつれたが敗戦、香川にも低い評価が並んだ。それよりも話題を呼んでいるのが獲得濃厚と言われているマタだ。果たして香川への影響は?

■「モイーズ監督への同情は避けがたいものになっている」

22日に行われたイングランド・フットボールリーグ杯(キャピタル・ワン・カップ)準決勝第2戦で、マンチェスター・ユナイテッドはホームでサンダーランドと対戦し、2戦合計点が3-3となって迎えたPK戦で、1-2で敗れた。

香川は4-4-2の左MFで先発し、前半途中からFWウェルベックと代わってトップ下に入ったが、後半16分にMFバレンシアと交替した。

香川の現地評は以下の通り。

スカイスポーツ(テレビ局)=5点(低評価/最低点タイ)

――ガリー・ネビル解説者

「ユナイテッドは実力以下だったし、試合を支配できなかった。彼らは攻撃力が不足しているし、速さがない」

ユーロスポーツ(テレビ局)=5点(低評価)

「モイーズの苦悩は続く:モイーズ監督への同情は避けがたいものになっている。延長残り1分でのデヘアの捕球ミスが無ければ決勝へ進出し、酷いデビューシーズンに希望の光をもたらしていたことだろう。

だが現実には、さらなる問題が蓄積した。試合前にはマタの獲得も報じられたが、彼は膝に炎症を抱えている事が明らかとなり、正式発表は明日以降に持ち越された」

マンチェスター・イブニング・ニューズ(地方紙)=4点(赤点)

「マタの補強で彼の未来はどうなるか? 前半の動きはサンダーランドに問題を与えたが、後半に入ると姿を消し、結果的にバレンシアと交替した」

■「香川は目の前でドアが閉まり始めるのを感じたに違いない」

メール(全国大衆紙)=6点(平均点)

――マーティン・サムエル記者

「前半にユナイテッドがヤヌザイ抜きで作った好機は1度のみだった。36分、それまで効果的ではなかった香川が中央から抜け出し、ファーポストに走り込むフレッチャーに合わせたが、彼の放ったシュートはポストに阻まれた」

――イアン・レディマン記者

「シンジ、闇の中へ? 新加入マタの圧力を感じる香川:新加入選手が現れる時、その選手の定位置確保が付随するが、その選手が3700万ポンド(約63億円)の値打ちであればなおさらである。試合前、香川は目の前でドアが閉まり始めるのを感じたに違いない。

FWの後ろでアピールする機会を与えられたが、日本の策士は1時間で交代させられた。マタの加入は攻撃陣に圧力をかける事となるが、特に香川の状況は混乱するだろう。今季、香川の問題は彼のポジションであり、彼は『10番』の選手と思っており、昨季もトップ下で起用されて貢献したが、膝の怪我に阻まれた。

ルーニーの定位置確保が香川を好まない左サイドに追いやり、彼の不満が募るほど彼の出場機会は減った。モイーズは香川が日本代表でもプレーするサイドで活きると信じているが、香川のエゴが弊害となり、監督の要望に応えられずにいるという疑いも出ている。

その証拠として今回の試合でも、前半途中から中央でプレーする機会が増えると効果的な動きを見せ、攻撃に絡んだ」

試合前、英メディアはユナイテッドがチェルシーのスペイン代表MFファン・マタを3700万ポンドで獲得することで合意したと一斉に報じ、攻撃陣に余計な圧力がかかったという要素も少なからずあっただろう。

今回も香川は実力を十分に発揮できず、61分で退くという屈辱を味わった。チェルシーで4-2-3-1のトップ下を務めていたマタの加入が実現すれば直接的な影響で、香川はシーズン最大の正念場を迎えたと言えるだろう。

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